代診日記

劇場公開日

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解説

小谷剛の原作を、「炎上」の共同脚色者・長谷部慶次と「情炎(1959)」の共同執筆者・相良準が脚色し、「都会の牙」の村山三男が監督したコミカルな田園ドラマ。「たそがれの東京タワー」の小林節雄が撮影した。

1959年製作/67分/日本

ストーリー

山と川にかこまれた平和な村の、青年達の間にさわぎが起った。情報屋の羽根幸助が、村一番の美人、相良医院の一人娘加津子に、好きな男性が出来たらしいとふれまわったのだ。なるほど当の加津子は、ツンツルテンの背広を着た、東京から来た青年山口真吾と仲むつまじい。しかし、はたでみる目には仲のよい二人も、実は幼ななじみの喧嘩友達なのだった。相良病院の老院長が盲腸を病んだので、真吾が代診として東京の大学病院から、かつて疎開していたことのあるこの病院にやってきていたのである。生一本の正義漢である真吾は、仕事をはじめると杓子定規の診断をくだして、村人達にはどうも評判が悪い。村の人々の人情を解さぬ彼の若さを、加津子は、かげにまわってなにかととりつくろってやるのだった。口でこそ喧嘩をしても、彼女は真吾を恋していたのである。さて村のうちの一軒である今西母子の家が、かねてから村八分にあっていた。その母子二人は、苦労から、肺結核にかかった。これを知った正義漢真吾が黙っている筈はない。彼はボスの荒川製材所の主人と正面衝突の喧嘩をはじめた。ところが、これがかえって今西母子を村から追わせ、川にとびこみ心中をさせる結果となった。辛うじて母子を救った真吾は、料理屋の女瑞子や、新聞社・青年達などの応援を得て、ボス荒木を見事にとっちめた。やがて春うららかなある日、真吾が代診先生を辞任して、大学病院にもどるため、東京に帰る時がやってきた。真吾の乗ったオンボロバスが、ゆっくり村境の峠道にさしかかる。そこに、矢のようなスピードで、小型自動車が追いついてきた。運転しているのは加津子だった。口のうえでこそ喧嘩しあう仲だが、互に心の底では愛しあっていた二人が、改めて和解し、結ばれたのはいうまでもない。娘の婿と自分のあとつぎが同時にきまり、今は病いも癒えた老院長の顔は、明るかった。

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