秘めたる一夜

劇場公開日:

解説

「夜霧の滑走路」の天野妙子の脚本を、「盗まれた縁談」の原田治夫が監督した歌謡コメディ。撮影は「別れたっていいじゃないか」の石田博。音楽は「軍国酒場」の大久保徳二郎。市川和子・石井竜一らに、三浦洸一・フランク永井ら五人の歌手も出演する。

1959年製作/57分/日本
劇場公開日:1959年1月9日

ストーリー

新婚のお客様にはネグリジェ進呈という商策が当って、お内儀おちかさんが宰領する温泉旅館は大繁昌である。ホールでは三浦洸一、曾根史郎、フランク永井、野村雪子などの歌手が、初春らしい歌声をあたりに響かせて、歌の祭典をくりひろげている。数数のアヴェック連が治っているこの旅館には、「週刊よろめき」などと称する怪しげな雑誌の記者なども入りこんでくる。そこに、さる財閥の令嬢が新婚旅行の途中に逃げ出したという捜索願いがまいこんできた。折しも、畑みどりという美しいお嬢さんが到着して、部屋に通されたが、彼女は外套の下に純白のウェディング・ドレスをつけていた。おちかさんが、じきじき詮議にあたってみると、どうやら彼女こそ、例の財閥令嬢らしい。話を聞くうちに、おちかさんは彼女をかくまってやる気になった。何故なら、彼女自身が数十年前に、同じような境遇に立って身を隠したことのある経験の持主だったから。しかもみどりさんは数日前から滞在中で、浮かぬ顔つきをしていることから公金誘帯犯ではないかなどと噂されていた、片岡進という若者と、どうやら相思相愛の仲であったらしい。父親の頑固さと、この若者の気の弱さが、どうやら二人の結婚不成立の原因らしいのだ。おちかさんの計らいで、みどりさんは女中として、片岡青年は板前として、この旅館に住み込むこととなった。ところが、彼女の父親と、婚約者の新島司郎という男が、この旅館をつきとめてやってくるという。いろいろな事件と、なまめかしい雰囲気を秘めて、今日も温泉の夜はふけていく。

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