坊ちゃんに惚れた七人娘

劇場公開日:

解説

高島忠夫主演・近江俊郎監督の“坊ちゃんシリーズ”の第七篇。脚本は喜田川喜久雄・松井稔、撮影・岩橋秀光、音楽・長瀬貞夫。高島忠夫をはじめ、大空真弓・北沢典子・万里昌代・池内淳子らの女優連、それに古川縁波・由利徹・藤村有弘・若水ヤエ子らのコメディアンが出演。

1959年製作/64分/日本
劇場公開日:1959年1月3日

ストーリー

真田幸三は若くハンサムな獣医。とある高級住宅地にある真田犬猫病院の若先生である。この親切で優しい幸三をめぐって、いずれ劣らぬ熱い心で彼をかく得せんとする七人の女性があの手この手で活躍する。幸三が愛犬の診察に訪れると熱っぽい目で彼をみつめる広小路元公爵家の早百合姫。幸三の往診を終りにされたくないばかりに病気の犬に禁を破ってじゃんじゃん食べさせている舞踊の師匠花蔭静香。愛犬をすっかり騒音ノイローゼにしてしまっている歌手の加奈利ヤエ子。幸三が乗ると話しかけて彼を困らせるバス・ガールの道子。それに病院の方におしかけるヌード・ダンサーのトト子。おまけにオールド・ミスの菊野花子。いずれも幸三に会いたさに愛犬をダシに使うなかなかたくましい女性群である。さて父幸助がゴルフ場で知り合った大川と云う詐欺師に、動物愛護会館の理事にしてやるとおだてられ、その建設費百万円と家屋をまき上げられたので、幸三は百万円の持参金つきの七尾八重と見合いをすることになる。早くもことを知ったかの女性群がだまっているはずがない。何とかこの見合いをさせないためには事の起りの詐欺師大川をさがし出すしかない。今は一致団結した女性群に幸三も加えた一団の努力で、大川はドッグ・ショー会場でとうとうみつけられ、幸三の前にその悪を悔いた。全ては片がついた。幸三はソビエラ連邦動物学会に招かれた。その歓送パーティの席上では相も変らず女性群があわただしい幸三争奪戦に大童。しかしふと見るといつの間にか自動車に乗った幸三が去ってゆく。見送る彼女達の目には涙が光っていた。

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