「主人公の逃れられない運命を感じることしかできない」炎上 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の逃れられない運命を感じることしかできない
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観ていて物語に没入して、市川雷蔵さんが主役だということをすっかり忘れてしまっていた。
それほどまで見事な演技だったと思います。考えてみればスゴいことです。
寺の老師役の中村鴈治郎さんの演技が良いですね。
若い仲代達矢さんが主人公の高校の同級生。身体が不自由でひねくれた男で、主人公をメフィストフェレス的に自然誘導する役回り。スゴい迫力の演技です。
そして、雷蔵さんとセットの中村玉緒さんが出てくる。今回は、チョンの間の売春婦役。
映画の中では金閣ではなくて「驟閣」という国宝の建造物が燃えます。
映画の構成もあって、主人公の逃れられない運命を感じることしかできない。
しかし、あれ、本当に市川雷蔵さんなのか。凄いな、と観終わっても思う。
これで雷蔵さんは演技を高く評価された、と言われるだけあります。
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