「青年の声にならない叫びが炎となって金閣寺を燃やす」炎上 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
青年の声にならない叫びが炎となって金閣寺を燃やす
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吃音症で思いを上手く伝えられない青年
彼を取り巻く人々は話を聞こうとしない者ばかり。実の母もお寺の人々も自身の感情をぶつける一方で、誰も彼も自分のことばかり
信頼していた老師も例に違わず
唯一の友人も死んでしまい、同じく身体にハンデを持つ友人(?)もろくでなし
死に別れた父が思い焦がれた金閣寺
「これ以上ない完璧な美」を支えにする青年だったが、それすらも金儲けのために利用されてしまう
純粋な青年の心とは違いすぎる不浄な現実
そして追い詰められた青年は、禁忌を犯す
罪を犯した者がなぜ犯行に及んだか、どういう経緯があったかを描く作品は数多くあるが断トツで良くできている。大傑作
邦画だけでみたらベスト10に入るくらい好き
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