世界の母(1958)

劇場公開日:

解説

「天城心中 天国に結ぶ恋」の館岡謙之助のオリジナル・シナリオを、「戦雲アジアの女王」の野村浩将が監督し、「将軍家光と天下の彦左」の平野好美が撮影した母もの。主演はラジオ・テレビ俳優の小峰千代子、「戦雲アジアの女王」の宇津井健、「天城心中 天国に結ぶ恋」の三ツ矢歌子。それに二本柳寛、小畑絹子、松本朝夫など。

1958年製作/83分/日本
原題または英題:Mother of the World
劇場公開日:1958年2月11日

ストーリー

那須山麓の旧大地主土屋修作は、製材会社の設立について相談があるというので、畠山に呼ばれた。が、彼の真意が家屋敷をのっ取ろうとすることにあるのを見破り、激昂のあまり彼をぶん殴ってしまった。彼の三男修三が恋人弓子と、この現場に通りかかった。真相を直観した彼は、父の罪を着て自首した。公判が開かれ、懲役六ヵ月の刑に処せられた。修作は自責の念の余り、その夜倒れた。それから半年、修三が刑を終えて家へ着いた時、入口には忌中の札がかかっていた。負債を負った士屋家では、母お民と孫トシ子は兄弟の誰かが扶養しなくてはならなかった。長男修一はしぶしぶこれを引き受けたが、扶養料は兄弟から均等に出資することに決った。建築技師の修三はそのため職を求めて北海道へ渡った。修一の家に厄介になったお民とトシ子は、修一夫婦の冷たい仕打にあって居辛くなった。トシ子、続いてお民も家を出るハメになった。修二の家に行ってお民は、気の弱い修二が妻から攻め立てられるのを見て、ここにもいられなかった。修作の墓に詣でたお民は、そこで弓子に出会った。弓子の家に迎えられ暖かいもてなしを受けると、再び上京したが、養老院の前で倒れてしまった。その頃、北海道から帰った修三は母探しに懸命だった。アパートの設計に応募して、二百万の金が手に入ったのだ。ようやく、弓子から養老院にいることを聞いて駈けつけた。母を抱いて彼は言った。「僕の設計したアパートの一号室に来て下さい」

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