童貞社員とよろめき夫人
劇場公開日:1958年1月18日
解説
「金語楼の成金王」の銀座八郎の脚本を、「女の防波堤」の小森白が監督し、同じく岡戸嘉外が撮影したコメディ。主演は「戦雲アジアの女王」の中山昭二、「女の防波堤」の荒川さつき、小畑絹子。ほかに小倉繁、田原知佐子、小川虎之助、小高まさるなどが助演している。
1958年製作/74分/日本
原題または英題:The Chastity Boy and Miss Brassiere
劇場公開日:1958年1月18日
ストーリー
ブラジャー会社の宣伝マンとなった轟大作の初仕事は、近日開催されるミス・ブラジャー・コンテストに出場する肉体美人を発見するということに相成った。だが、大作は女性が全くの苦手。通行中の女性群にキャメラを向けても、巨大な胸がファインダーに映った瞬間、目をまわし気を失うといった調子なのである。奮起一番、ヌード・スタジオ、映画館、デパートと女性の集りそうなところを歩き廻ったが、これといった美人には出会えない。コンテストはあと三日に迫った。大作の父に世話になった頓吉の娘玉子は、恩返しと一計を案じた。自分の学校の健康診断に大作を看護婦に変装させ忍びこませるというのである。この冒険も成功したかに見えたが、本物の看護婦の出現に馬脚を現わし、教師の九条真理に撮影したフィルムを奪われてしまった。なかばヤケ気味となった大作は、バー「愛してね」に入ったところ、モンローばりのキング・サイズに出喰わした。彼女は大作の困惑しているのを気の毒がり出場を承諾した。だが、彼女がOKした裏には、ウブで純情な大作をモノにしようとする魂胆があった。彼女、すなわち愛子のバストは断然他を圧し社内コンテスト一位となった。が、なんと愛子は社長の二号だった。彼女が出場すると二号であることがバレるから出場を断念させろと、大作は社長から命じられた。しかし愛子は承知せず、かえって体当り攻撃を挑んで来た。大作はヤケ酒で酔い潰れているところを真理に介抱された。真理は大作の生真面目さに惹かれ、コンテスト出場を決心した。いよいよ当日。愛子は控室で社長夫人と出会い、彼女の気性にホレて退場した。結局、ミス・ブラジャーは真理に決まり、彼女と大作は婚約という次第になった。