赤穂義士(1957)

劇場公開日:

解説

春日井梅鴬、天津羽衣、春野百合子、松平国十郎らの浪曲につれて繰りひろげる忠臣蔵。「風雲黒潮丸 完結篇 南海の若武者」の尾形十三雄の脚本により、「逢いたいなァあの人に」の伊賀山正光が監督、「雪姫七変化」の杉田正二が撮影した。主演は「ジェット機出動 第101航空基地」の月形龍之介、「竜虎捕物陣一番手柄 百万両秘面」の伏見扇太郎、尾上鯉之助、喜多川千鶴、「朝晴れ鷹」の大河内傳次郎、それに丘さとみ。

1957年製作/90分/日本
原題:Loyal Samurais of Ako Castle
配給:東映
劇場公開日:1957年12月8日

ストーリー

元禄十四年、千代田城松の廊下で、浅野内匠頭は上野介に刃傷に及び、切腹を申し渡され、お家は断絶となった。赤穂城明渡しの最後まで城に残った五十六名の同志に、大石内蔵助は復讐の連判状を示した。町人ながら天野屋利兵衛は家を捨てて主君に殉じようとした。内蔵助は彼には復讐の意図を隠そうとしたが、利兵衛は内蔵助の本心を読みとった。自害した矢頭長助の子、右衛門七も許婚を振り切り城へ駈けつけた。内蔵助は山科で連夜の大尽遊びを始めた。敵を欺く計画と信じて利兵衛はその金を調達した。しかし、たわむれに抜いた刀の赤錆びを見て、利兵衛は大石を責めた。武士の魂の刀が錆びては、大石の魂も?が、大石は彼に太夫の身請金の借用証として封書を手渡した。それを吉良の間謀半太夫が盗見ようとした時、大阪奉行河内守が扇子を投げてさまたげた。彼は大石の心を知り、大石一派に同情していた。半太夫は利兵衛の帰途を襲い、封書を奪おうとした。大石の命を受けた右衛門七と安兵衛が駈けつけ、彼を救った。封書には討入りの武器用具一式が記されていた。利兵衛は右衛門七と共に用具作りに取り掛った。が、注文先の職人の口から禁制の武具のことが奉行所に知れ、利兵衛は召捕られた。--日夜の拷問。我が子芳松が眼前で灼熱した鉄板の上を歩かされる。利兵衛はそれをわずかに耐えた。そして言った、「天野屋利兵衛は男でござる……」彼が顔をそむけ「芳松、死んでくれ!」と叫んだ時、たまりかねた妻のおそのが大石に頼まれたと訴えた。が、河内守はおそのを乱心者として退け、利兵衛一家を救った。--十二月十四日がきた。大石は瑶泉院を訪れたが、腰元の中に敵の間諜がいるのを見抜き、何も告げずに、一通の書状を残して立去った。書状によって討入りを知った瑶泉院、それに利兵衛らの祈りに包まれ、四十七士は降りしきる雪をついて吉良邸めざして、粛々と進んでいった。

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