素浪人忠弥

劇場公開日:

解説

「修羅時鳥」の棚田吾郎のオリジナル・シナリオを「抜打ち浪人」の佐伯清が監督し、「大菩薩峠(1957)」の三木滋人が撮影した。主演は「大菩薩峠(1957)」の片岡千恵蔵「魔の紅蜥蜴」の大川恵子、岩井半四郎、「多情仏心」の三浦光子。ほかに坂東簑助、片岡栄二郎、沢村宗之助、原健策など。東映スコープで描く丸橋忠弥の半生記。

1957年製作/106分/日本
劇場公開日:1957年8月20日

ストーリー

九州島原の乱の鎮圧軍に加わった丸橋忠弥は、縦横の働きをしたので、松平信綱は殊勲を賞でて彼を召し抱えようとしたが、忠弥はそれを断って山形の郷里へ引込んだ。時が変り、江戸に出て来た忠弥は、浅草舟川戸の侠客四郎兵衛に町道場を開かせて貰った。たまたま観梅の席で、旗本よしや組の大久保新太郎と四郎兵衛一家が、些細なことから争いを起し、白柄組の頭領水野十郎左衛門と忠弥との一騎討が始まった。しかしこの争いは由比正雪によって仲裁された。正雪は幕府顛覆をはかる一味に忠弥をさそったが、彼は再三の信綱の召抱えの話しと共に、がんとしてこれを拒みつづけた。慶安四年。三代将軍家光の死後、浪人府外追放の弾圧が始まった。忠弥は愛弟子半之亟を呼んで、郷里に引き上げる決意を告げる。しかし以外にも幕府は正雪一味と共に、忠弥召捕りを決定。これを知った忠弥は正雪一味に参加した。松平邸でこれを知った半之亟は、忠弥召捕りが決して信綱の本意ではないという事を知らせに走った。しかしながら忠弥は、自分はすでに謀叛人であると言って半之亟に耳をかそうとしなかった。やがて捕えられて、縛されたまま裸馬に乗せられ刑場に引かれて行く忠弥の顔は意外に明るかった。

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