池田大助捕物帖 血染の白矢

劇場公開日:

解説

野村胡堂原作の『池田大助捕物帖』の映画化。「帆綱は唄う 海の純情」の田辺朝巳が脚色、「甲武信嶽伝奇 (三部作)」のコンビ、冬島泰三が監督、古泉勝男が監督した。主演は「反逆者」の長門裕之、「唄祭り喧嘩旅」の美多川光子、坂東好太郎、「勝利者」の安部徹。

1957年製作/83分/日本
配給:日活
劇場公開日:1957年6月4日

ストーリー

江戸八百八町は、邸毎に白羽の矢を軒下に突立て、娘をさらう盗賊疾風の跳梁に戦いていた。大岡越前守の輩下、池田大助は、疾風の槍さばきの鮮かさと、両国の「神変斎天雷」一座の槍使い新六の手並みが似ているのを知って、その小屋を訪ねた。新六を吟味中、大助は何者かに小柄を投げられたが、綱渡りのお美濃の機転で助かった。やがて大助は、疾風が大組織を持っていることを知り一味が伊勢屋を襲撃した時、犯人の一人を捕えた。それは天雷一座の軍兵衛だった。翌朝、大助は彼の掛小屋を訪ねると新六は足を挫いたとかで休んでいた。そのとき疾風一味が現われ、小屋の中の大助を取囲んだ。お美濃を連れて裏口から脱出したが、お美濃は、かねて彼女に想いを寄せていた安積屋の隠居総兵衛に連れ去られた。一方、大助の子分は、かねて疾風が襲撃先を予告する矢印の落書の行方を辿っていたが、それが安積屋で終っているのを見つけた。大助は安積屋に待伏せしたが、疾風は彼の裏をかき、越前守の邸を襲い大事な槍を盗んで去った。しかも彼らの白羽の矢は、掛小屋を襲った与力伝兵衛と源太を倒し、大胆にも「明日午の刻に日本橋高札場で江戸市民に越前の槍を笑覧させる」と予告した。その当日、越前守輩下の警戒のうちに大助も眸をこらして日本橋の通行人を見張った。彼は午の刻すぎ橋を渡ってきた本多家の行列の中に槍持ちに化けた一味の一人、鉄砲安を見つけて捕えた。が安は飛んできた白羽の矢に刺され「アヤセ」の一言を最後に死んだ。一方、総兵衛の後をつけた仙太郎は、その隠れ家を発見したが、一味に捕われた。お美濃もそこにいた。総兵衛こそ疾風の首領、彼らは危険を感じ高飛びの支度を始めた。しかし大助は「アヤセ」が綾瀬川の意と覚り遂に川を上って一味の隠れ家を探し出し、越前守の助けで、総兵衛一味を撃滅した。

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