女豹とならず者

劇場公開日:

解説

一徹な山の男、新しい理想にもえる青年社長、女豹のような野性女性が大森林を背景にくりひろげるアクションドラマ。飯野明の原作を若井基成、土岐英史、佐治乾が共同脚色し、「復讐は誰がやる」の野口博志が監督する。撮影は「復讐は誰がやる」の松橋梅夫。主な出演者は、「街燈」の葉山良二、「復讐は誰がやる」の水島道太郎と左幸子、ほかに河野秋武、広岡三栄子、高品格など。

1957年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1957年4月17日

ストーリー

ならず者の鉄は五年前に横田組の作業員を殺し、漸く釈放されて古巣の野谷組へ戻ってきた。親方と逢うことだけを楽しみに帰ってきたのだが一年前に死んだときいて声をあげて泣いた。若社長の克太郎は鉄の一途な父親思いに心うたれ再び山で使うことにするが、克太郎を慕う女猟師お美津は鉄の為に山を近代化しようとする克太郎の理想が崩されはしないかと心配する。一心に大木と取組む鉄だったが古い山の生活に育った彼は万事合理的に仕切る克太郎のやり方が不満になり喧嘩とばくちに没頭するようになった。或る日水浴中のお美津に挑んで失敗し町へ下った彼は飲屋お春へとびこむ。お春は鉄の心を理解してくれる唯一人の話相手。そのお春から、克大郎をたすけて山を立派にすることが親方の遺志だと説き聞かされ、それからは鉄も素直になり山は再び活気に満ちた。が或る日、景気のいい野谷組を妬んだ横田組が克太郎の留守中へ殴りこみ、あわやという時に鉄が自分の生命を賭けて克大郎の身の安全をはかった。だが彼は鉄の真意をしらず、横田組の身内と争うときいて逆に鉄を山から追う。鉄は克太郎を恨むでもなくただ若い彼を案じていた。そして鉄の心配通り山を知らない克太郎は横田組の陰謀で仕事の入札からはずされてしまう。怒った鉄は止めるお春をふりきって横田組へ殴りこんだ。しかし多勢に無勢、次第に追いつめられて行く。一方野谷組では、克太郎は亡父が誤って犯した罪の身代りに鉄が自首して出たことを聞き始めて鉄の並々ならぬ好意をしった。やがてしらせに鉄を救うべく疾風の如く駈けて行く馬上に克太郎とお美津の姿があった。

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映画レビュー

3.5任侠映画のパターン‼️

2024年12月15日
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義理と人情に厚い山の男。刑務所から出所した彼は、お世話になった社長の息子である若社長、美しい女猟師らと交流を持ち、山奥の飯場を舞台に、伐採の利権をめぐって敵対する他社を相手に大活劇を繰り広げる‼️1957年の日活製作なのですが、後の東映の任侠映画のパターンを、飯場を舞台に描いている印象‼️まぁ先駆的作品ではあるのですが、作品自体は可もなく不可もなく、気軽に楽しめる作品‼️女猟師に扮した左幸子さんが、後の大女優ぶりが嘘のような野性味あふれる色っぽい演技で印象的‼️

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