続御用聞き物語

劇場公開日:

解説

山下与志一原作による連続放送劇の映画化。前篇「御用聞き物語」に続く青春明朗篇。スタッフは前篇と同じく脚色を笠原良三と山下与志一、監督を丸林久信が担当し、撮影は鈴木斌。出演者も前篇同様、小林桂樹、中村メイ子、坂本武、沢村貞子、有島一郎、三木のり平、中田康子など。

1957年製作/60分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年2月26日

ストーリー

クリーニング屋ホワイト軒の娘トシ子は、呑み助の父の広介に代って一人で店をきりまわしているしっかり者。仲好しの酒屋の平九郎はこのごろ何とか御用聞も板についてくる。或る日、平九郎が、以前叔父の常吉が熱をあげたバーの女春美のところへ配達に行った帰り、すさまじい夫婦喧嘩を見て結婚に幻滅を感じているトシ子に出会い大いに共鳴する。しかしある日、質屋のお婆さんから息子が死んで少しへンになっているお爺さんのためにと頼まれて、息子とその恋人の役をひきうけてやった二人は何となく甘い気持になる。そこへ御用聞仲間の鉄がお得意さんの女中だった浅子と結婚するというしらせを聞き、仲間で相談の結果安上りな常念寺で式をあげることになった。一方トシ子は親爺が働かないのはトシ子に甲斐性がありすぎるからだと云われ彼女は親不孝の孝行を実行することに決める。呆れる広介を尻目に客のドレスを着て平九郎を誘ってバーへ行くが隅で抱き合っている男女を見て、びっくりして逃げ帰る。式の当日二人が境内で待っていると仲間の六がとびこんできて浅子は嬉しさの余り卒倒し、鉄は床屋で眉をそり落されてしまったとのこと。そこへ和尚さんがきて「次の葬式がひかえとるんじゃ」と平九郎とトシ子は今度は夫婦の役を仰せつかる。式をあげる木魚がポクポク流れ始めたころ漸く花婿たちがかけつけてきた。さてその晩、今日こそは親不孝をと広介の行きつけのノミ屋で散々クダをまいている処へ広介が入ってき、娘の乱行にすっかりてこずってしまう。そして娘の不甲斐なさに広介は酒を断って仕事に精出すようになった。トシ子の作戦は見事成功、「あたしこれからもっと倖せになれるワ」微笑みかわすトシ子と平九郎は愉しそうに自転車を走らせてゆく。

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