若いお巡りさん

劇場公開日:

解説

上野坂下交番を中心に若いお巡りさん達が描き出すユーモアとペーソスの物語。雑誌“傑作倶楽部”所載の小鹿あい子の原作を中久保信成と鷹取常武が共同脚色、「娘巡礼流れの花」の森永健次郎が監督、同じく山崎安一郎が撮影を担当。主な出演者は「甲武信嶽伝奇 (三部作)」の名和宏、中川晴彦、歌手の曽根史郎、「肉体の密輸」の美多川光子、「感傷夫人」の宍戸錠、その他安部徹、天草四郎、東美恵子など。

1956年製作/64分/日本
配給:日活
劇場公開日:1956年11月14日

ストーリー

新米巡査の健吉は公園内で光モノ犯人を逮捕。その頃、交番では山口君が本署から、交番備えつけの自転車を盗んだ犯人を逮捕したから出頭せよと大目玉。成程、自転車置場には影も形も。同僚の鈴木君も弱った。今までの点数稼ぎもフイ、山口君の巡査部長昇級試験もオジャンだ。これは若い健吉君に責任を取ってもらおうと、チャッカリ鈴木君の名案。さりとは知らぬ健吉君は犯人連行で意気揚々だが、この話に情にもろい彼は、上役のためならと組長の山村巡査にも黙って本署へ。幸い今度だけは目をつぶろうといわれホットする。そこで再びパトロール。上野駅で家出娘千代を補導しようとしたが、娘は絶対に帰らないと宣言、弱って一時、知り合いの“平楽”へ連れて行って頼む。翌日の昼ともなれば山口君、鈴木君は落着かない。毎日山村巡査の美しい娘京子が弁当を持って来るからだ。京子が来ると交番内は急に陽気。今度の誕生日に健吉さんをお招きしましょうという京子に鈴木君はアウト。彼女が帰るとニコヨン風の男が悪いことをしたと飛び込んで来る。実は食うや食わずで、切羽詰っての刑務所入り志願。人情もろい高松巡査は、百円恵んでやる。ある晩、健吉の許へ郷里の恩師から便り。感傷的になった健吉は、果ては京子の写真に見入り、曽根巡査に冷かされる始末。翌日は京子の誕生日、家庭的な雰囲気に、もしもこんな人と暮せたらと健吉の胸は熱くなる。恩師桜井先生上京の日、健吉は心中しかけた母子を救った件で表彰され、交通係に昇進。喜び勇んで山村家へ報告に行くが、京子の縁談が決ったと知り、ショゲこんでしまう。帰途、再び包みを抱えた千代に対面、彼女は故郷へ帰って孝行するという。健吉は貰ったばかりの金一封を手渡して激励し心機一転、又もや職務に励み出す。

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映画レビュー

4.0昭和30年ごろの上野にある交番が舞台。 上野周辺の風景が見れるのが...

2023年3月24日
PCから投稿

昭和30年ごろの上野にある交番が舞台。 上野周辺の風景が見れるのが貴重。 笑いありしんみりするシーン有りの三丁目の夕日的な映画。 ところどころに曽根史朗が現れ、映画と同名の曲を歌う。 若くてまだほっぺのふくらんでいない宍戸錠にも注目。

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えいがまん