わが町(1956)のレビュー・感想・評価
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わいはベンゲットのタアさんでっせ!
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「このアホンダラ!わいを誰や思てけつかるんや。ええか!わいはな、ベンゲットのタァさんでっせ。フィリピンではなぁ、仰山の日本人が道路の工事で死にはったんやで!
それなのにあんたらと来たら。わいの事を『無法松の一生』の2番煎じゃないかなどと言いくさってからに、このアホンダラ!ええか、よう耳の穴かっぽじって聞きさらせ。向こうがなぁ、『わが町』をパクッとるんでっせ。嘘や言わはるんなら光り輝く南十字星に聞いてみたらええんや。
大体やな、わいらは体張って仕事しとるんでっせ。それを何や!あの天ぷらやの小僧かて、ちぃとばかしわてよりも潜りが上手いから言うてやな、大事な孫娘を使うてわいの商売道具を…けったくそわるいわ。
誰や!同じ事を繰り返しているだけや何て言うたんは。ええか、これがストーリーテリングちゅうやっちゃ。
見てみい、自然と涙が溢れて来よるやろ。川島雄三はんの傑作でっせ。それなのに知らんふりされたら、そら叶わんがな。頼んまっせほんまに。
ほな2人の幸せを南十字星に祈って来るさかいに。これまでのわいの事は堪忍やで。ほなな。」
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