しあわせはどこに(1956)のレビュー・感想・評価
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スクリーンを観ながら感動の涙
神保町シアター「恋する女優 芦川いづみ」特集上映にて鑑賞2本目🎥
こんなに楽しい映画をスクリーンで観ることが出来て、とても嬉しい‼️
スクリーンを観ながら感動してボロボロ涙する……幸せ。
物語は、薄幸女性を芦川いづみが演じて、さまざまなツライ出来事が起こるが、幸せな出来事もあり、そのギャップに感動させられて涙してしまう佳作。
芦川いづみが、ホントに可憐で、ついつい「幸せになって欲しい」と思ってしまう。
ある会社の入社試験(面接)シーンから始まる。芦川いづみも面接を受けるが「両親がいないから、この会社もダメかな…」と心配している。面接会場から出た所で、ロマンスグレーの年配男に会ったのが良い方向へ…。
入社してみると、専務室秘書として仕事する芦川いづみだが、ロマンスグレー(会社の取引先のお偉方)にも会社の男性社員にも人気なので、先輩秘書が意地悪の権化(笑)
先輩の男性社員2人に誘われて相模湖ドライブに行く芦川いづみ。
ここで「湖畔を走る自動車の流れるような空撮」⇒「湖面を走るモーターボートを追う撮影」が一連のシークエンスとして描かれるあたりは、ともに「右から左へ走る(車とボート)」なので極めて自然にフィルムが繋がれた雰囲気に見えるが、素晴らしい場面だった。
その後、会社の先輩男性にいきなりキス迫られる芦川いづみ、両親なかったので育ててくれた叔母の事故、母が生きている?、刑務所や大磯を訪ねる芦川いづみ、「人殺しの前科者」、感動のプロポーズ・シーン、鳥取砂丘などなど…。
(キーワード記載、肝心な事は未記載)
しかし、この映画は確かに芦川いづみ主演作であるが、彼女の叔父を演じた殿山泰司が見事なほどの「エロおやじ」…(笑)
さすが、大島渚監督の『愛のコリーダ』では「道端でチ○チ○を丸出しにして、子供達にそれを突かれる場面」を演じただけある(笑笑)
ところどころで「出来過ぎ」なところもあったが、なかなか素晴らしい映画であった。
西河克己監督作品。
<映倫No.2375>
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