志津野一平 謎の金塊

劇場公開日:

解説

「志津野一平 浴槽の死美人」に次ぐ私立探偵“志津野一平”シリーズの続篇である。「殺人計画完了」の野口博志が「志津野一平 愛欲と銃弾」の水無月結策と共同で脚本を書き、野口博志が前作同様、監督を担当している。撮影は「雑居家族」の姫田真佐久。主な出演者は「志津野一平 浴槽の死美人」の河津清三郎と「帆綱は唄う 海の純情」の高友子が前作同様探偵コンビを作る他、「殺人計画完了」の日高澄子、「黒帯有情 花と嵐」の水島道太郎、他に泉桂子、山田禅二など。

1956年製作/82分/日本
配給:日活
劇場公開日:1956年6月28日

ストーリー

久しく泰平が続いて退屈していた私立探偵志津野一平は、助手秀子から“セミョノフの金塊”にまつわる興味深い話を聞いた。帝政ロシヤ崩壊で日本に亡命したセミョノフ将軍が再起の資金に持参した金塊が何処かに埋めてあるという。話を半分聞き流したまま一平は外出し、大賀真紀子という依頼人から、失踪した父慎吾の捜索を頼まれるが、慎吾が旧関東軍参謀であり、セミョノフ金塊事件の秘密を知る旧関東軍関係者が最近帰国したという秀子の話と思い合せた一平は不審を感じた。一方秀子は戸田という男から生命危険の急報を受け多摩川園に向うが彼は火傷の男に惨殺されていた。秀子は現場から七宝の耳輪を拾い、一平に報告したが、戸田が旧関東軍軍人であると知った一平は、金塊にまつわる一連の策動があることを確信した。一平が以前ふとしたことで知り合った樋貝葉子と外出中、依頼人真紀子は何者かに誘拐され、さらに水谷という旧軍人が殺害された。一平は、警視庁の浜崎警部から、金塊探しをめぐり同一行動をとっていた旧軍人グループとギャング団が仲間割れしたという情報を受けた。一平は相変らず葉子と逢引きを続けていたがある日、彼女のブローチが意外にも戸田の殺人現場にあった耳輪と同じ模様であることを知る。疑惑を感じた一平は葉子を尾行するうち、とある建物でギャング一味に取巻かれ地下室へ放り込まれる。そこには、大賀慎吾と真紀子も檻禁されていた。慎吾は拷問のため遂に絶命し、一計を案じた一平は金塊を狙う一味の首領浅野と情婦三橋トヨに、慎吾から金塊の在り場所を聞いたからと偽って伊豆に向う。一平の急を知った浜崎警部は秀子共々ギャングの本拠に赴き、トヨを倒して真紀子を救い出した。伊豆のとある僻地に一味を案内した一平は、思い掛けずも殺人鬼火傷の男の助けと、警官隊の出現に辛くも危機を逃れた。火傷の男の正体こそは肉面を被ったハーフの樋貝葉子だった。彼女は浅野の弾に致命傷を負い、一平に抱かれつつ絶命した。

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