イカサマ紳士録

劇場公開日:

解説

関川周の小説『ナイスの六さん』を「赤ちゃん特急」の山下与志一が脚色し「若夫婦なやまし日記」の田尻繁が監督、「海の小扇太」の栗林実が撮影を担当した。主なる出演者は「黒帯三国志」の藤木悠、「背広さんスカートさん」の藤田進、「びっくり捕物帖 女いれずみ百万両」の柳家金語楼、「姿なき一〇八部隊」の藤原釜足、「奥様は大学生」の河内桃子、「続二等兵物語 五里霧中の巻」の関千恵子、新人八島恵子など。

1956年製作/51分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年3月6日

ストーリー

アパートから追い立てをくった競馬の予想屋の中村六助は相棒の花田と計って四百万円の宝くじが当選したようなふりをした。さあ大変、今まで鼻もひっかけなかった人々が二人を取りまいて大騒ぎを始めるようになり、中でも慾ばりの亀造は、これを使ってくれ、と五万円を出す始末、いわずと知れたエビで鯛を釣るつもりなのである。あんまり噂が大きくなり内心びくびくしている六助のところに戦友の大場権次が現われた。彼は北海道の山の中ばかり歩いていたといって、リュックの中から大きな石を出し、ウラニウムの材料になるモナズ石だが、この仕事がうまくいけば一億にも二億にもなると吹きまくったりアパートの連中や、六助がいつも行く焼酎屋の久助などがいつの間にかこの話を聞きつけ集まって来た。結局、六助が社長、権次が副社長の北海道ウラン鉱開発会社設立事務所なるものが出来上り、設立祝賀会には商工大臣の代理まで臨席することになった。会の当日、競馬場のガード下で靴磨きをやっている真佐子がやって来た。以前に六助は彼女が小学生の弟幸夫と二人で苦労しているのを知って金をめぐんだことがあった。真佐子は六助に金を返すと「あなたは宝くじに当っていませんのにお金を頂いては申訳ありません」と云って帰った。何故彼女がこのことを知っているのか六助が尋ねるひまもなく、大臣代理の到着したという知らせを花田が持って来た。六助は会場の拍手をききながら不安になり、ビルの屋上に上ると、一体この話はこの先どうなるんだろう、と考えるのであった。

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