警視庁物語 逃亡五分前のレビュー・感想・評価
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刑事ドラマの原点ここにあり
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"警視庁物語" シリーズ第1作。
Amazon Prime Video(東映オンデマンド)で鑑賞。
警視庁捜査一課の刑事たちが地道な捜査で犯人に迫っていく姿を迫真のドキュメント・タッチで描いていました。
現在は当たり前になった刑事ドラマのスタイルを確立した作品として有名ですが、すでにして洗練された面白さでした。
当時発生していたタクシー強盗を題材にし、アッと驚くトリックが登場することもなく、シンプルな脚本が逆にリアル。
ひとつひとつの手掛かりを追い、靴底を磨り減らす刑事たちの活躍は緊迫感が半端なくて、終始ハラハラしました。
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刑事ドラマの原点
1956年(昭和31年)公開の東映作品。その後24本の人気シリーズとなる第1作。映画評論家の木全公彦によると、セミドキュ・スタイルのJフィルム・ノワール。つまり事実を積み上げて、リアリズムにストーリーを展開。 実際にあったタクシー強盗事件を題材に、刑事、鑑識等がコツコツと捜査を進め犯人を追い詰めて行く。 その手法は今観ても違和感が無い。死因、死亡推定時刻、拳銃の割り出し、遺留品の裏付け等。 これは脚本の長谷川公之が、現職の警視庁鑑識課の法医技師という特殊な立場であったことによると思われる。 当時の懐かしい車や東京の新橋、浅草、東京駅等が見られるのも貴重。
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