大学の武勇伝
劇場公開日:1956年2月26日
解説
「背広さんスカートさん」の川内康範が脚本を書き、「七人の兄いもうと」の佐伯幸三が監督、「黒帯無双」の岩佐一泉が撮影を担当した。主なる出演者は「君ひとすじに」の高島忠夫、「大当り男一代」の島崎雪子、「背広さんスカートさん」の沼田曜一、「母ふたり」の荒川さつき、「森繁の新婚旅行」の遠山幸子、久々の筑紫あけみなど。
1956年製作/81分/日本
原題または英題:The Fencing Collegian
劇場公開日:1956年2月26日
ストーリー
東西大学剣道部の副将小野政吉は美男子であった。女アナウンサーマリ子は政吉を恋していたが、政吉は「竹刀が僕の恋人だ」と答えるばかりであった。町のボス角田は政吉の姉で舞踊の師匠である久駒に言い寄りながら「娘の不二子を政吉に」と一人合点している。また音有流の剣道指南塚原朴念先生の娘喜代子も政吉ファンの一人であった。その頃、池の端附近に毎夜「剣道魔」が出現、何人かが接骨院行きの重傷を負わされた。政吉は或夜「剣道魔」と対決した。意外にもその正体は剣道部主将近藤の弟だった。接骨院を営む父親の商売不振を見かねた少年の仕業だったのだ。責任を負った近藤は潔く主将を辞したが、政吉の努力でこの事件は示談でけりがついた。一方、角田はこの附近を青線区域にする策をめぐらしていた。政吉は例の事件を示談で済ませるのに角田の口聞きがあったことは知りながらも、いつか反対運動の先頭にたっていた。角田は子分共々怒り立った。東西大学対帝都大学の決勝の当日、政吉は相手校の主将神村を負かし、遂に東西大学は優勝した。その帰途政吉は角田一味の子分達に襲われた。だが馳けつけた朴念先生はじめ部員達に、さしもの子分達も次第に敵わなくなり、角田は池に投げこまれてしまった。角田一味には勝ったが、急をきいて集まった政吉ファンの娘たちの群に追いかけられ今度は政吉が一目散に逃げ去る番になってしまった。