水戸黄門漫遊記 幽霊城の佝僂男
劇場公開日:1955年12月12日
解説
陣出達朗の原作を「幻術影法師・二部作」の尾形十三雄が脚色、「力闘空手打ち・三部作」の伊賀山正徳が監督、「弓張月」の杉田正二が撮影を担当した。主なる出演者は「獅子丸一平」の月形龍之介、千原しのぶ、「侍ニッポン 新納鶴千代」の坂東簑助など。
1955年製作/78分/日本
劇場公開日:1955年12月12日
ストーリー
伊達騒動で死んだ原田甲斐の息子の大輔は、騒動の陰の人水戸光国を恨んでいた。二十年後、甲斐の居城に付近を助さん、格さん、緋牡丹お蝶を連れて通った光国を見て、一味は今こそ復讐の機会が来たと喜んだ。同じ伊達騒動の時反原田派であった片倉小十郎も一味に狙われていた。小十郎と娘の芙蓉姫は湯治に来ているところを襲われたが、光国に救われた。大輔には民蔵という弟があったが、民蔵は数馬と名を変えて芙蓉姫に近づくうち彼女を愛するようになってしまった。また光国を知るようになった数馬は、生命が危ないから逃げろといった。光国たちは舟で逃げたが、大輔一味に襲われ、舟はてんぷく、河原に打ち上げられた一行は庄屋の権兵衛に救われた。権兵衛から大輔一味の行動を聞いた光国は一味に戦いを挑んだ。大輔は計画を用いて光国をとりこにすると、今は廃城となっている甲斐のかつての居城、霞城に連れこんだ。一方、愛する芙蓉姫を助けようと、姫の父片倉小十郎に密使を送ったのは数馬であった。急を知った小十郎は救援隊を出した。城内天守閣で生命をうばわれようとした光国の前に立って代わりに矢を受けたのは数馬であった。折しも救援隊が到着し、大乱闘の末に大輔一味は亡ぼされた。大輔は父の甲斐と同じように、城内の龍の大衝立の前で斬り倒された。程なく傷の癒えた数馬と芙蓉姫の祝言が小十郎の居城白石城で盛大に行われた。