志津野一平 愛欲と銃弾

劇場公開日:

解説

水無月結策の脚本を「志津野一平 地獄の接吻」の野口博志が監督、「木曽の風来坊」の中尾利太郎が撮影を担当した。主なる主演者は「次郎長遊侠伝 天城鴉」の河津清三郎、「大岡政談 人肌蝙蝠」の高友子、「清水の三ン下奴」の宮城千賀子、「おしゅん捕物帖 謎の尼御殿」の菅井一郎と広岡三栄子など。

1955年製作/97分/日本
原題または英題:Ippei,Private Eye
配給:日活
劇場公開日:1955年9月21日

ストーリー

シオン自動車会社々長の和田重蔵にたのまれて、その夫人歌子の素行調査をしていた志津野一平探偵の助手秀子は夫人の愛人の税関吏関口一郎が殺される現場を見、犯人を追ったが捕えられて監禁されてしまった。一平は秀子の身を案じて重蔵の家を訪れたが、ちょっとの隙に重蔵は殺されてしまった。一方監視の手を逃れて来た秀子の口から犯人は杉本という男であること、その背後に何かギャング組織があることが判った。一平は活躍を開始した。ギャング団も彼等の命をねらった。秀子は彼女に参っているギャング団の一人を買収し、シオン自動車会社の修理工場に密輸の武器がかくされているのを探知し、歌子がその密輸団のボスであることも判った。しかし彼女も捕えられてしまった。ギャング団は秀子を人質として一平に手をひけといった。一方杉本は逮捕されたが護送の途中仲間に殺された。ところがそれは兄の身替りとなった杉本の弟であった。弟を殺された杉本は怒って歌子を襲ったが彼女に篭絡され一緒に関西に逃げた。杉本の情婦久美からそのことをきいた一平は後を追った。久美は単身歌子達を殺そうと彼等の京都の隠れ家に忍びこんだが反対に殺された。逃げようとする歌子は傷ついた杉本をも殺し、自動車を走らせた。秀子を救い出した一平もその後を追った。歌子はスピードを出しすぎ家屋に車を突入させて彼女は惨死した。

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