三等社員と女秘書

劇場公開日:

解説

スポーツニッポン連載の北町一郎の小説『特殊休暇一週間』より「緋牡丹記」を監督した野村浩将が勝俣真二と共同脚色し、同じく監督、「アツカマ氏とオヤカマ氏」の西垣六郎が撮影を担当した。主なる出演者は「森繁のやりくり社員」の高島忠夫、「我が名はペテン師」の久保菜穂子、「花真珠」の宇津井健、日比野恵子「悪魔の囁き」の船橋元など。

1955年製作/85分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1955年9月18日

ストーリー

大阪七洋電機の三等社員月岡、山下、成田の三人は親友であった。彼等はそろって社長秘書のルリ子を恋していた。ある日三人は東京に出張して借金を取立てるよう命令を社長から受けた。三人は上京した。山下は上京の途中車中で鞄を間違えられ、大事な約束手形を失くしてしまったが、東京で借金取立てにかかるとその相手が鞄を間違えた春江という女の旦那、千葉商会の主人であることが判り、うまく借金を回収出来た。月岡の相手は三友産業の青柳社長であった。月岡は社長秘書の京子を相手にして交渉しているうちに、金庫に閉じこめられた社長を救ったことからこれも話がうまく運び、借金を取立てることが出来た。成田の相手は東洋家庭学院の院長女史であった。院長は吃音の成田を前に気焔をあげた。そのうちに酒が出た。成田は酒を飲むと吃音がなおり雄弁になるのである。酒で成田をごまかそうとした院長はかえって成田にあおられ借金を支払わされてしまった。こうして三人は東京出張の使命を果すことが出来た。大阪に帰った三人は係長に昇進と決まった。しかしルリ子はすでに婚約者があることが判り三人はがっかりした。

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