暴力街(1955)

劇場公開日:

解説

「浅草の鬼」の井手雅人、「浅草の鬼」の瀬川昌治の共同脚本を「終電車の死美人」の小林恒夫が監督、「サラリーマン 目白三平」の西川庄衛が撮影を担当した。主なる出演者は「終電車の死美人」の南原伸二、「由起子」の木村功と津島恵子、「獄門帳」の岡田英次、「天保六道銭 平戸の海賊」の高千穂ひづるなど。

1955年製作/92分/日本
原題:Street of Violence
配給:東映
劇場公開日:1955年9月6日

ストーリー

ある小都市の競馬場の縄張りをめぐって榊組と大瀧組は反目しあっていた。落目になった大瀧組には代貸の岩佐が組を守って頑張っていたが、実は彼、親分の娘で足の不自由なユキに惚れていた。チンピラやくざの白木は両組の出入りをやめさせたのがきっかけとなり大瀧組に入ることになった。全くのアブレやくざである白木は刑務所行を自慢にするような岩佐を軽蔑し、ちょこまかとよく動いて舌先三寸、見事競馬場の警備の委任と売店の権利の認可証を手に入れてしまう。しかも名儀人は白木自身である。当然彼の株は上り岩佐の焦慮をよそにユキとも親密の度を増す。飲み屋の娘りゅう子も白木に惚れていたが当の白木は女にうつつを抜かす気持などはなく、いろいろ画策するのも馬を買いたい為であった。彼は奇妙に馬が好きなのである。ユキの白木への傾倒を嫉妬した岩佐は白木のとった権利の名儀をユキの名に書き変え、難癖をつけて組から追い出した。案じたユキは白木のアパー卜を訪れ、いとも簡単に彼に身をまかせてしまう。そして印を手に入れた白木は再び名義を自分の名に直し、更に榊に売りつけ、その金で宿望の馬を買った。激怒した岩佐は白木を探し出し競馬場の馬小屋に追いつめた。スタンドの歓声をよそに人間の屑同志の殺し合いが始まった。折角手に入れた馬が到着した時には白木は殺されていた。岩佐もまたぶざまな悲鳴をあげて警察にひかれて行った。

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