飛燕空手打ち 三部作

劇場公開日:

解説

牧野吉晴の小説の映画化で、浄明寺花子の脚本を飛燕空手打ち 三部作の石原均が監督する。撮影は「息子の縁談」の星島一郎、音楽は「隠密若衆」の山田栄一の担当。主なる出演者は「十九の花嫁」の波島進、山形勲、「青春航路 海の若人」の高木二朗、「番場の忠太郎」の伊沢一郎、「息子の縁談」の藤里まゆみに、月丘千秋、萩京子、北峰有二など。

1955年製作/日本
劇場公開日:1955年5月10日

ストーリー

第一篇--北陵大学生岩淵五郎太は、親友山口ら同期生と共に先輩山本の送別会を開いた夜無頼漢の手から芸妓桃千代の難儀を救った下河原毅の空手の業を見て憧れ、下河原の師名越義仙の門下に入った。名越門下の馬場市太郎は桃千代を狙っていたが、彼女は下河原を恋していた。そして桃千代の弟野原に卑劣な技で稽古を挑み破門された。野原は姉が馬場の身を置く関戸組に借りた金を返すためにアルバイトをして金を貯めたが、それを返しに「花園」へ行った桃千代は危機にさらされる。第二篇--だが下河原、岩淵、山口らの救援によってその場は無事におさまった。間もなく下河原と桃千代は結婚したが、幸福は束の間、下河原は関戸一味の拳銃によって倒れた。間もなく関戸は立候補して買収戦術を始めたが岩淵等の妨害によって落選した。そのため一味の金井は岩淵に挑戦し代々木ヶ原に相対したが、岩淵の妙技に金井の持つ日本刀は宙を飛んだ。第三篇--金井の敗北に相次いで、今度は空手の名手知念巌風が岩淵を狙っていた。馬場は知念の兇撃を防ぐには三角飛の修得以外にないと岩淵に忠告した。だが岩淵は先ず馬場に挑戦して重傷を与えた。やがて卒業式の日、校歌の響きわたっている時、岩淵は遂に知念を倒した。

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