怪奇黒猫組 三部作

劇場公開日:

解説

高垣眸の少年小説を「勢ぞろい 喧嘩若衆」の村松道平が脚色し、「初恋トコシャン息子」の沼波功雄が監督、「ママの新婚旅行」の古泉勝男が撮影する。出演者は劇団若草の少年俳優を中心に汐見洋、深見泰三、逢初夢子らである。

1955年製作/日本
劇場公開日:1955年5月31日

ストーリー

第一部・雲霧仙人の巻--幕末の頃、南蛮渡来の妖術を使う盗賊黒猫は、城の金蔵を破り千代太郎の父三左衛門を殺した。父の仇を討つ旅に出た千代太郎は、峠で黒猫におそわれて負傷をうけ、雲霧仙人と菊童に救われる。数ヵ月後、千代太郎は仙人から剣の極意をさずかった。彼と菊童の掌には同じ様な星の形をしたホクロがあったが、仙人はまだ他に五人の者に星の形がある筈で、北斗七星の縁につながる七人が力を合わせると何事も成就すると告げ、神通力を持つ如意神球という球を授けた。旅に出た千代太郎と菊童は、山中で蟇浪人と一ッ目に襲われたが、神球の働きに加えて、木登の名人忠市少年の助力で相手を散々な目に合わせた。然し黒猫の奸計でお滝に捕えられた千代太郎は、極刑に処せられようとする。第二部・白光飛剣の巻--危い所を、彼は忠市とその友人で大力無双の曼念小坊主に助けられた。天瑪理一座の天瑪理太夫は黒猫一味の虎髭にさらわれそうになった時鳥刺名人竿作に救われる。お滝は又も千代太郎をさらおうとし却ってやくざ少年の陽炎の銀二郎に捕えられる。千代太郎、菊童、天瑪理太夫、蔓念、銀二郎、竿作、忠市の七人に同じ星形のホクロがあると分り協力を誓う。黒猫は妖術で寺の金の仏像を盗み、お滝を奪い返した。追っかけた千代太郎は崖の上で黒猫と一騎討ちをしたがお滝の鉄砲をさけるはずみに谷底へ転落した。第三部・黒猫変化の巻--少年たちは吊橋の上におびき出され、あわや綱を切られようとした時、仙人の使う大熊が現われて山賊を追いはらった。一方、谷へ落ちた千代太郎は木にひっかかり、曼念と忠市に助けられた。村の祭りの日、黒猫らは天瑪理太夫を捕えて山塞へ逃げた。黒猫は江戸へ出て将軍に化けて世を騒がせようとし、それに反対したお滝は黒猫に殺されそうになった時、千代太郎らに助けられた。悔悟したお滝は山塞のありかを教えた。そして少年たちは力を合せて見事に黒猫一味を亡ぼした。

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