「警視庁全面協力」33号車応答なし kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
警視庁全面協力
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近所の子供たちを部屋に招き入れて遊んでいる村上。しかし妻・敦子(司)は他の職業に変わってもらいたいらしい。尽くしても人に愛されない職業?どことなく『暁の追跡』の続編なんじゃないかと錯覚してしまう。
折しも、ヒロポン密売容疑の浅沼(平田昭彦)が警官二人を死傷させ逃亡しているという物騒な年末。村上と原田はパトカーでの巡回中に様々な事件に遭遇してゆくが、それがすべて凶悪犯のパトカー乗っ取りに繋がるのだ。
村上は結婚7か月目にして初めての夫婦喧嘩。憂さ晴らしをしたい妻は姉に誘われダンスパーティに参加。酔った勢いもあって、あやうく中年男の誘いに乗ってしまうところだったが、夫の働く姿を目の当たりにして思いとどまるという一件も。
ブリキ屋でおもちゃを作っている篤志家の男。志村喬に似ていなくもないが、この男の娘(根岸明美)がタクシーを強奪しようと運転手を殺してしまったのだ。笑ってばかりの不気味な女。拳銃での殺人も平気らしい。その恋人である男が浅沼だったために凶行に及んだのかもしれない。
当時は殺人も今より多かったようで世相もよくわかるし、貧乏、戦災孤児と、まだまだ精神的に熟してない日本人の考えもわかるのだ。無線を駆使したやりとりとか、カーアクションは当時としては見事なのに、スパナで頭を殴る演技が最低だった・・・ゴム製のものを使えよ!て感じ(笑)
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