まぼろし小僧の冒険 第一篇・第二篇

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解説

連続放送劇を原作者御荘金吾自ら脚色し、「越後獅子祭り やくざ若衆」の萩原遼が監督する。撮影は「侍ニッポン 新納鶴千代」の松井鴻。主なる出演者は「百面童子 四部作」の伏見扇太郎、「越後獅子祭り やくざ若衆」の千原しのぶ、「二代目石松大あばれ」の星美智子、「血槍富士」の植木基晴、「彦左と太助 殴り込み吉田御殿」の片岡栄二郎等。

1955年製作/日本
劇場公開日:1955年4月26日

ストーリー

第一篇・飛雲妖星の謎--真田幸村の遺児朝霧丸、夕霧姫の行方を探す家康は、天海僧正と謀って女忍者皐月に信州の山中を探らせた。二人の行方を知る幸村の臣海野六郎は徳川方に捕えられ、一子菊丸は母八千代とも生き別れ旅僧良念に救われた。良念は白雲和尚に養われる甲賀流の少年忍術師だが、彼こそ朝霧丸の世を偲ぶ姿だった。だが皐月は早くもこれを知り、徳川勢に襲われた良念は白雲とも別れて夕霧姫の行方を求めて流浪の旅に出た。その頃秘境平家集落に潜入した三人の男がいた。京の仏像師左近と右近と案内人志摩六だった。平家集落に秘蔵される黄金を入手する為だったが黄金は集落の主桐丸から京の仏師山城工の娘真名女に、毎月満月の夜を期して渡されていた。皐月は仮病を使って桐丸に助けられ、秘密を探ろうとする。母を求める菊丸は玄海入道と知り合い、無頼漢八兵衛一味と闘い、危いところを良念に救われた。幸村の旧臣筧十蔵は上田代官小源太を討とうとして捕えられる。小源太は十蔵を六郎と偽って処刑を告示し、朝霧丸等を誘き出そうとする。果して刑場には朝霧丸、菊丸、桐丸その他が斬りこんだが、そこには鉄砲隊が彼等を待ち構えていた。 第二篇・疾風千丈ヶ原--だが朝霧丸は忍術を使って十蔵を救い出した。桐丸と妹志津女は皐月に隠れ場を発見されたので、京の真名女を頼って脱出を計る。朝霧丸は六郎を救出しようと駿河城に忍び込んだが皐月に妨げられる。その頃平家集落は徳川方の軍勢に包囲された。桐丸は夕霧姫と志津女を連れて集落を解散する。姫の乳母二位の尼は集落の金坑に地雷火をしかけ一切を闇に葬り去った。朝霧丸、菊丸、玄海の三人が辿りついた時、集落は人影一つなかった。呆然とたたずむ三人を、徳川の軍勢が取りかこんだ。そのころ桐丸の一行も小源太一味に包囲され、集落の外と内で幸村の二人の遺児は危機に陥ったが、ついにこれを斬りぬけていずこともなく立ち去った。

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