「武蔵剣豪伝説~青春編」宮本武蔵(1954) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
武蔵剣豪伝説~青春編
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稲垣浩監督作品「宮本武藏」三部作第1部。
第28回アカデミー賞名誉賞(外国語映画賞)受賞作。
DVDで鑑賞。
原作は未読です。
戦で武功を立てることを夢見ている武蔵(たけぞう)。自身を過信したが故に道を踏み外し掛けたところを、沢庵和尚に助けられ、己の未熟さを痛感し、名前を宮本武蔵(むさし)と改めて武者修行に旅立つまでが描かれました。
彼を取り巻く多彩な登場人物が、物語の中を駆け抜けていくようでした。展開はスピーディーながらも、武蔵とお通の恋模様やダイナミックな殺陣がバランス良く配置されていて、飽きることなく終始引きつけられました。
少し無鉄砲だけど純粋な心を持つ武蔵を、三船敏郎が見事に表現しているなぁ、と…。己について覚る前と後では顔つきまで変わるので、すごい演技力だなと舌を巻きました。
武者修行に旅立つ決意を固めたものの、お通の想いに応えたい気持ちもあって…。そんな武蔵の心情を、川の流れに揺れる水草で表現しているところが上手いなと思いました(笑)
対照的に又八(三國連太郎)は、状況に流されるままに流れて行って、どこまで落ちてしまうのかとても気になりました…。でも第2部からは別の俳優が演じているようで、三國の出演は本作限りのようです。めちゃくちゃ残念だなぁ…。
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