劇場公開日 1954年9月15日

「映画の冒頭、4人の浪曲師が挨拶をするという異色の忠臣蔵」赤穂義士(1954) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画の冒頭、4人の浪曲師が挨拶をするという異色の忠臣蔵

2018年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 泣かせるエピソードを4話、それぞれの浪曲師の唄から始まるオムニバス形式といった構成になっている。1話が松の廊下刃傷事件。2話がその早駕籠に遭遇した不破数右衛門から。病気のお藤とともに大石邸へと直訴に参る。浪人の身だからという理由ではなく、病弱の妻がいるために心付けを渡し、討ち入りには参加させたくなかった大石の気持ち。しかし、帰り道、妻の自殺と、直訴状で不破も主君の仇討に参加できることになったエピソード。3話が岡野金右衛門と大工棟梁の娘・おつや(伏見和子)の物語。4話が赤埴源蔵(坂東)の物語となっている。

 珍しい浪曲による忠臣蔵。しかも雰囲気に合った泣かせる挿話ばかりだ。

kossy