求婚三人娘

劇場公開日:

解説

『平凡』連載の源氏鶏太「丸ビル乙女」が原作。「旅路(1955)」の池田忠雄が脚色し、「乙女のめざめ」の萩山輝男が監督した。撮影は「お嬢さん社長」の西川享、音楽も同上の万城目正である。「蛮から社員」の水原真知子、多々良純、三島耕、若杉英二、「トコリの橋」(米・パラマウント)に出演した淡路恵子、「君の名は 第二部」の北原三枝、川喜多雄二、野添ひとみ、「青春三羽烏」の三橋達也、「沖縄健児隊」の石浜朗、これに新人青柴昭子、コロムビアの泉友子が加わっている。

1954年製作/94分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1954年2月3日

ストーリー

東京の表玄関、東京駅の正面に新旧二つの丸ビルが立っている。電機会社の経理課員信子、貿易会社のタイピスト達子、物産会社の部長付秘書万里子の三人は職場こそちがうが、揃って丸ビル勤めの仲良しだった。古風な信子、チャッカリ屋の達子、近代的な万里子はそれぞれの性格によってそれぞれ違った形の恋愛にぶつかる。信子は自分の落度をかばってくれた同僚の純情青年古橋に好意を感じるが、母や弟を養っている彼女は、薄給同志の結婚となると悩まざるをえない。達子は不良に襲われたところを助けられた中年の会社々長矢代に心惹かれ、夜学通いの弟義男の食事も、ラーメン屋の娘シヅ子に任せきりで、矢代と交渉を重ねる。万里子は取引先の社長令息平木に見染められて正式にプロポーズされたが、彼女は九州から就職のため上京してきた素朴な青年若林に関心を抱いている。達子の矢代追求はいよいよ急を極めたが、やがて意外に固い彼のモラルにぶつかり、またその病妻との仲の睦じさをみて、じぶんの軽薄さを思いしらされた。信子の愛人古橋は、意地悪な課長山崎の手で、北海道転任となり、彼女は絶望に沈んだ。が、彼の東京をはなれる日、見送りの同僚に励まされた彼女は、車窓の古橋に駈けよって固く将来を誓った。万里子はやがて若林の両親のお目がねにも叶い、晴れてのスイート・ホーム入りも間近い。久しぶりに顔を合せた三人組は、ただ一人失意にある達子をはげまし、信子と万里子の幸福を祝しあった。

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