或る夜の出来事(1952)

劇場公開日:

解説

民芸と「湯の町情話」の新映画社の共同製作で、企画は大塚和。故横光利一の『慄える薔薇』と『無礼な街』から、「佐々木小次郎 (第一部)(1950)」の稲垣浩がシナリオを書き、「夜の未亡人」の島耕二が監督、同じく小原譲治が撮影を担当している。出演者は「愛情物語」の宇野重吉、「武蔵野夫人」の轟夕起子のほかに、滝沢修、高杉早苗、小夜福子、細川ちか子などが助演している。

1952年製作/74分/日本
配給:大映
劇場公開日:1952年1月20日

ストーリー

「日本太郎」の長編漫画で戦争中流行漫画家であった茶木君は、戦後漫画は売れなくなり、仕事にも熱意を失って、近所の子供たちを相手に、野球などをして遊び暮らしていた。妻八重子は貧困の生活によく堪えた。そして借金の利子を返すために一枚看板の着物を入質して作った金を、茶本君があっさり友達に用立ててしまったときにも、苦笑いしてすますほどの良妻であった。が、東都新聞が、「日本太郎」の復活を依頼に来たとき、これを日頃から茶木君に仕事をすることを執ように強請する八重子の策謀と思い込んで拒絶してしまったことで、さすがの八重子も家を飛び出した。あてどのない彼女は、近所に越して来たという茂木画伯夫人に案内されてその家を訪ね、その清貧に甘んじた楽しい生活ぶりに感銘して帰宅した。茶木君も八重子さんの留守中、捨て子をしようとした横田いしという女性を救ったことから大いに発憤して生活に再出発する覚悟をきめていた。間もなく東都新聞には茶木君の新漫画が紙面を賑わすようになった。

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