十七才の逆襲 俺は昨日の俺じゃない

劇場公開日:

解説

松方弘樹の一七才の逆襲シリーズの第三作。「十七才の逆襲 暴力をぶっ潰せ」の寺田信義の脚本を、佐藤肇が第一回作品として監督したボクシングもの。撮影は「決斗の谷」の内田安夫。

1960年製作/73分/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1960年9月7日

ストーリー

モーターボートの修理工健次は、事務員の美子、同僚の頑ちゃんと修理の終わったボートを財閥の息子稔の許に届けた。もらった五万円の修理代を帰り道に暴漢に強奪された。健次は会社を馘になった。彼の父は病身で元ボクサーの兄良一は屋台のラーメン屋だった。金が欲しい。健次は拳闘界に飛びこんだ。吉岡拳闘クラブで連日の激しい練習が続いた。吉岡の情婦令子は健次にうちこんだ。父良造も、彼を慕う美子も健次がボクサーになるのを反対した。が、健次はメキメキ腕をあげた。全日本ウェルター級第一位森光に挑戦する機会が来た。夢は破れ、健次はマットに沈められた。良一は健次のコーチになった。前にも増して激しい練習が続いた。稔は美子に野心があり、令子と健次の仲をいいふらした。五万円強奪も彼一味の仕業だった。健次に幸運がまいこんだ。チャンピオンになった森光の挑戦試合だ。試合の前日、頑ちゃんが来て、稔が美子を別荘に連れこんだと告げた。令子の制止もきかず健次は別荘へ急ぎ稔の毒牙にかかる寸前の美子を救った。が、左腕を傷つけた。試合当日、リングの上で森光と健次の死闘が展開した。傷ついた左腕をかばいながら、健次は健闘し、遂に森光を倒した。日本晴れの一日、健次と美子を乗せたモーターボートが疾走する。太陽の光を浴びた二人の前途は華福に満ちあふれた。

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