事件記者 時限爆弾

劇場公開日:

解説

事件記者シリーズの第七話。脚色・監督・撮影は同シリーズおなじみの顔ぶれ。

1960年製作/49分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年1月15日

ストーリー

東京港で一艘の貨物船が原因不明の爆発で沈んだ。そしてその日、警視庁の梅原部長刑事のもとに、顔なじみのスリお吉から妙な電話がかかってきた。上野駅である男からシガレット・ケースをすったら、「今夜十時爆破せよ」という文字を記した紙片がその中から出てきたというのである。持主は黒い眼帯をかけた男だったという。捜査当局は各新聞社のキャップに協力を求めた。翌朝の各社の紙面に「例のシガレット・ケース売りたし、正午待合室にて、上野の女」という広告が出た。その頃、おなじみ記者クラブ詰めの菅ちゃんと伊那ちゃんは、沈んだ船の積荷主である三つの会社を洗っていた。東洋電機と三笠油脂は怪しいところはなかった。最後に二人は陶器を積みこんでいたという敷島商事にのりこんだ。荷の内容は一枚何百円もする小皿で、二千五百万円の損害であり、保険金は一千五百万円位しかかけていなかったという。菅ちゃんたちがひきあげると、社長の小川は子分の半田や保険会社員の三神を隣室から呼んでニヤリとした。事業不振に悩む小川は半田と共謀し、三神を抱きこんで保険金詐取を企んでいたのである。手先に使われた男は兼太郎と松という二人組であった。だが小川は兼太郎が指令書を入れたシガレット・ケースをすりとられたのをひどく気にして、ほうびの金はケースをとりもどしたらそれと引きかえにわたすといった。上野駅では、お吉のまわりを秘かに警官がとりまき、犯人が現れるのを待っていた。眼帯の男がどこからか現れた。しかし一同がその男に注目している間に、お吉は兼太郎にさらわれた。男はオトリだったのである。日報の相沢や菅ちゃんたちが再び小川にくい下っていた頃、お吉が逃げ出してきて一切は判明した。モーター・ボートで脱出を計った小川は、兼太郎を殺し、彼が死の直前にしかけた時限爆弾で爆死した。

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