思春の波紋

解説

新東宝教育映画部が郵政省の協力を得て、製作した、純潔教育を主題にした映画で、出村栄・加茂秀男の脚本を、かつて「赤い自転車」を発表した藤原杉雄が監督した。撮影担当は池田伝一。

1960年製作/日本

ストーリー

妙子は巡回診療船の女医だ。診療日記から、まゆみとのり子のことを思いかえした。--二人とも高校生で、同級生に暴行され、妙子に相談にきたのだ。まゆみには順吉という従兄がいた。恋人のように見えた。同級生は冷かし、彼女を怒らせた。のり子はまゆみを慰めようと、モーターボートでの“鬼ヶ島探険”にさそった。同級の橋本と川田からさそわれていたのだ。まゆみは順吉と小豆島へ行く約束があったので断ったが、順吉は婚約者の光枝に夢中で、見向きもしなかったので、誘いに応じることにした。翌日、川田はまゆみに触手をのばし、橋本はのり子に迫った。前者はボート小屋の中で、後者は海上のボートの上で。まゆみたちは人が変ったようになった。そうして、知人の妙子を訪ねてきたのだが、すべてを話せなかった。まゆみは投身自殺を思いつめ、のり子が何度も止めた。何者かの企みで、二人は反目するようになった。川田の仕業だということが、彼が補導されて判った。その時、まゆみは鳴門の“潮流”にのぞむ断崖の上にいた。危く、のり子たちが救った。妙子はまゆみたちに純潔の意義を説いた。新しく生きようと。学校側も、家庭の人たちも反省したという。--妙子は回想からさめた。小豆島への連絡船の上から、まゆみが手を振っていた。

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