ヤングパワー・シリーズ 大学番外地

劇場公開日:

解説

「あゝ陸軍隼戦闘隊」の須崎勝弥が脚本を書き、「ヤングパワー・シリーズ 新宿番外地」の帯盛迪彦が監督したシリーズ第二作、撮影は、「続・与太郎戦記」の上原明が担当した。

1969年製作/87分/日本
配給:大映
劇場公開日:1969年11月29日

ストーリー

東都大の入試に失敗した江田京子は、ある日、街頭で学生と機動隊の乱闘に巻き込まれ、デモ学生と間違えられ、機動隊の乱暴を受け、全学闘のリーダー木原らに助けられた。木原らは、京子を東都大の新入生だと思い込み、京子も弁明の機会を失い、ゲバ学生として、バリケード内に入った。乱闘の写真を週刊スポットのカメラマン大沢が撮っており、偶然雑誌を見た京子は、驚いて、抗議したが、それは週刊スポットにとって思う壷だった。本気で学生運動をやっているのなら、一歩も後へ退かないはずだと大沢に一蹴され、京子は偽学生である事も告白できず、内心の苦悩を隠して、行動はエスカレートし、ついに、教授殴打事件で逮捕状が出る始末だった。さらに、京子がショックを受けたのは、リーダーの木原が、京子の処女を奪ったことだった。そして、ノイローゼで自殺した同志の死体の前で、平然とアジる木原を見て、京子の心は乱れた。そんなある日、京子の身分が知れてしまい、スパイの嫌疑をかけられ、私刑を受けて、監禁され、大沢に助けられた。大沢の説得で、自首しようとして、全学闘のメンバーに発見され、再びバリケード内に連行された。その時、機動隊が校内に導入され、学内を制圧した。必死に捜す大沢が見たものは、“死、それは、偽者が掴んだ最後の真実である”という落書と、京子の自殺死体だった。

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