ある色魔の告白 色欲の果て

劇場公開日:

解説

「女浮世風呂」の山崎巌がシナリオを執筆し、「黄金の野郎ども」の江崎実生がメガホンをとった風俗もの。撮影は「女浮世風呂」の岩崎秀光が担当。

1968年製作/82分/日本
配給:日活
劇場公開日:1968年8月14日

ストーリー

蓬坂順は、近寄る女を次々と翻弄した。浮気な人妻則子、女子大生圭子、未亡人の光子、踊り子のルミたちは、皆かれの被害者だった。圭子の訴えで、一度は捕まった順だったが、証拠不十分で釈放。今度は、修理車を届けたついでに、人妻洋子に言い寄り、まんまと関係を結んだ。ところがその後喧嘩となり、彼女の車をぶっつけて怪我をしてしまった。この一件で、順は留置場に入れられたが、怪我の治療を口実に脱走し、クラブ・ギロチンへ逃げこんだ。そこではルミが、混血歌手サムに口説かれていた。順はルミを引戻そうとサムと決闘中に、あやまってルミを刺してしまった。そこへ依田刑事が駈けつけ二人は逮捕されたが、順は一瞬のスキを狙って依田を倒し、サムと手綻のまま夜の街へ逃走した。目指すは、サムの姉テレーズが働く伊豆の孤児院だった。海岸のロッジにまぎれ込んだ二人は、同性愛に狂う女教師と女高生を見たり、上司に肉体を奪われるBGの姿に出くわして欲情を禁じられなかった。やがて、二人は鉄道線路で手錠のクサリを切断すると、女ゴルファーを襲い目的を達した。その頃、警察陣も依田の他に山田、中西、大塚を加え刻々と二人に追っていた。一方色欲に狂う順とサムは、湯沢母娘の別荘を襲った。二人は母娘の肉体はおろか、別荘までいただいてしまった。しかし、この別荘を売った金の分配で、順とサムは争い、その間に順は明子に射たれて、血まみれになった。サムは順をかかえて逃げた。だが、刑事たちはすでに二人を包囲していた。やがて刑事の発射した一弾が順の背中を貫き、彼はサムの腕の中で息絶えていった。

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