ウルトラセブンのレビュー・感想・評価
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0016 わからん?!それはこっちのセリフだ
1968年公開
夏休みに公開された劇場版ウルトラセブン。
第18話「空間X脱出」
おそらく映画館で見た一番最初の映画(なのか!?)
併映はゲゲゲの鬼太郎、魔法使いサリー(やったのかー?)
何故か配給は東映
夏休みなので東映まんがまつり?だったのか。
円谷プロは東宝と喧嘩したのか!?
どこでみたっけ?確か豊中駅の前やったか?
謎だらけの映画鑑賞
50点
「空間X脱出」
先日、古いビデオを整理していたら偶然発見。
もはやいつ録画したかすら分からない、「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の劇場版。
見たくなって即座にビデオデッキを引っ張り出して鑑賞、言うまでもなく画質はメッチャ悪かったけど。
劇場版と言ってもTVシリーズの編集版。
「ウルトラマン」の方は、第1話「ウルトラ作戦第一号」と第8話「怪獣無法地帯」と第26・27話「怪獣殿下」の豪華メニュー。
TV編集版とは言え、ウルトラマン誕生の回とレッドキング他怪獣が多数登場する回とゴモラ(一番好きなウルトラ怪獣!)が大暴れする回なので、劇場で観ても面白いに決まってる。
一方の「セブン」は、第18話「空間X脱出」。
パラシュート訓練中、ソガ隊員とアマギ隊員が行方不明に。
二人は、ベル星人が作り出した異空間に迷い込んでいた…。
特別セブンことダンが主役って訳でもなく、深いメッセージがある訳でもなく、今となっちゃ何でこれが劇場版になったか不明。でも、
スモークや照明や音響で不思議な異空間を演出。
何処かカメムシみたいなベル星人。
異空間の森の中には、吸血蛭や毒ガスを吐く巨大蜘蛛や人間を襲う植物の蔓など危険がいっぱい。
果たしてセブンはベル星人を倒し、両隊員を救出し、異空間を脱出する事が出来るのか?
…という、明朗な娯楽エピソード。
これはこれで面白かった。
さて、何故「ウルトラマン」の方じゃなく、「ウルトラセブン」のレビューを書いたのか。
これはもうただただ、「セブン」について語りたかったから。
以下、ちょっと脱線しますが…
数多あるウルトラシリーズ。
子供の頃は初代マンが一番好きだったけど、大人になって見ると、セブンが断トツに面白い!
初代マンは言わば、ヒーローが怪獣を倒す単純な勧善懲悪モノだったのに対し(勿論「故郷は地球」など考えさせられる名作も多数!)、セブンに登場するのは知的異星人。
ただ邪悪な侵略者ってだけじゃなく、時には異星人の言い分に一理ある事もしばしば、中には弱々しい異星人も居て(例えばペガッサ星人)、彼らを倒すのは如何なものかと疑問を投げかける。
侵略、闘い、正義、人類とは…?
それらに苦悩しながら戦うウルトラセブン。
人間臭いヒーロー像。
子供の時には難しくても、今大人になってからこそ響く魅力。
冷戦時代を映し出したSFドラマとしても上々。
メカニックはカッコいいし、アンヌは可愛いし、ヘッポコなカプセル怪獣は愛おしいし、冬木透の音楽もシリーズでは最高!
好きなエピソードは挙げたらキリがないが…
ちゃぶ台の会話、夕陽の決闘、皮肉たっぷりのナレーション…全てが忘れ難い第8話「狙われた街」。
行き過ぎた兵器開発は悲劇を招く…第26話「超兵器R1号」。
人間こそ侵略者ではないのか? ラストのキリヤマ隊長の台詞にも戦慄する、脚本家・金城哲夫の才気がほとばしった屈指の傑作第42話「ノンマルトの使者」。
人間がロボットに支配される時代の先見…低予算故のアイデアが冴えた第43話「第四惑星の悪夢」。
そして、説明不要、感動の最終回、第48・49話「史上最大の侵略」。
「シン・ゴジラ」も公開間近。
奇しくも今年はウルトラマン誕生50年。
本作を見ていたら自分の中のウルトラ熱が再燃。
いつぞやWOWOWで録画したウルトラシリーズ(「Q」~「レオ」)をぼちぼち鑑賞。
中でも、真っ先にチョイスし、一気見してしまったのが、
♪セブン セブン セブン セブン…
セブン!セブン!セブン!
セブン!セブン!セブン!
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