「まんまマリリン・モンローの生涯の焼き写し」砂糖菓子が壊れるとき ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
まんまマリリン・モンローの生涯の焼き写し
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今井正監督作品。原作は曽根綾子さん、脚本に橋田壽賀子そんという異色のトリオによる映画。
映画会社の社長に見初められた若い売れない女優の若尾文子さんが、社長の引き立てでチャンスを掴み、孤児院出身ながら生来の素直さを失わず、スキャンダルも乗り越えて人気女優になっていく。
男女の関係になりながら長く友情を継続する新聞記者に津川雅彦さん。
最初の夫になるプロ野球の大物選手に藤巻潤さん。
若尾さんによる略奪婚で、二番目の夫になる映画監督で映像作家の男に田村高廣さん。
分かると思いますが、これ、まんまマリリン・モンローの生涯の焼き写しじゃないですか。
主人公は精神的に病んで睡眠薬を多用し、スキャンダルと仕事に押し潰されて、最後は睡眠薬の過剰摂取で孤独に死んでいく。
つまらなくはないけれど、途中からステレオ・タイプな話しになって、飽きてしまいました。
劇中のヌード・カレンダーで全裸を披露した若尾さん。大女優らしい派手な衣装を数々着こなして可愛い。
出演時間は短いけれど、二番目の夫の本妻役だった山岡久乃さんは、妾である若尾さんとの対面で、恐ろしいほどのキレがある演技で覚めた怒りを見せました。
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