劇場公開日 1966年12月21日

「高見エミリーの美少女ぶりと黄金バットの高笑い」黄金バット(1966) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0高見エミリーの美少女ぶりと黄金バットの高笑い

2025年6月5日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

カワイイ

2度目の鑑賞
前回はDVD
U-NEXTで鑑賞

監督は『警視庁物語 ウラ付け捜査』『警視庁物語 十代の足どり』『散歩する霊柩車』『海底大戦争』『吸血鬼ゴケミドロ』の佐藤肇
脚本は『吸血鬼ゴケミドロ』『マジンガーZ対デビルマン』『キューティーハニー(1974)』『スパイダーマン(1978)』『超人機メタルダー』の高久進

粗筋
天体マニアの風早アキラはこのままの軌道では惑星イカルスが地球に激突することに気づく
黒ずくめの男たちに無理矢理自動車に乗せられ誘拐されるアキラ少年
到着したのは国連秘密機関パール研究所
水爆千個分の破壊力(物騒すぎる)を持つ超破壊光線砲を開発し地球に激突する前にイカルスを木っ端微塵に破壊するという
あとは光線を出すためのレンズをつければ完成だがレンズの原石を調達するために出かけた隊員たちが遭難してしまう
救出に向かうヤマトネ博士らパール研究所所員の皆さん
隊員たちが消息を絶った海上には地図にない神秘の島があった
着陸してみると隊員たちの顔は焼きただれ殺されていた
近海から不気味なタワーが浮上し目のようなところからビームを放ち攻撃してきた
逃げるパール研究所所員の皆さんは洞窟の中に
行き止まりの横には隠れ部屋
黄金バットが古代エジプト風の棺の中で眠っていた

紙芝居から誕生した世界最古のスーパーヒーロー黄金バットの実写劇場版3作目

特撮は1966年当時の精一杯だろう
安全面を重要視したのだろうか爆発が全員集合前半コントなみにしょぼい
B級かも知れないが1966年という時代を考慮してしてほしいものだ
それを思うと1968年公開の『猿の惑星』は衝撃的と言える

1966年と言えば昭和41年
既にカラーが当たり前の時代にあえてモノクロ

ナゾーの覆面のデザインがカッコ悪い
悪役のボスに相応しい迫力というかおどろおどろしさがない
どうやらミミズクをイメージした覆面らしい
紙芝居の設定だと正体は黒バットのようだが今作では最後まで正体を見せない

悪役ではケロイド役の沼田曜一が良い味を出していた
表情がたまらない
それにしてもケロイドって

ハーフ美少女高見エミリーはリカちゃん人形のモデルになった人物
のちの鳩山邦夫夫人

配役
パール研究所のヤマトネ博士に千葉真一
自動車工場で働く天体マニアの風早アキラに山川ワタル
パール研究所の隊員の秋山ナオミに筑波久子
パール博士の孫のエミリー・ペアードに高見エミリー
パール博士にアンドレ・ヒューズ(声:佐藤汎彦)
パール研究所の隊員の清水に中田博久
パール研究所の隊員の中村に岡野耕作
宇宙怪人ナゾーに関山耕司
ナゾーの手下のケロイドに沼田曜一
ナゾーの手下のピラニアに国景子
ナゾーの手下のジャッカルに北川恵一
天文台の博士に片山滉
警官に青島幸男
黄金バットに佐藤汎彦(声:小林修)

野川新栄
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