愛して愛して愛しちゃったのよ
劇場公開日:1966年2月5日
解説
「大日本殺し屋伝」の才賀明がシナリオを執筆、「男の紋章 俺は斬る」の井田探が監督した歌謡もの。撮影もコンビの萩原泉。
1966年製作/76分/日本
配給:日活
劇場公開日:1966年2月5日
ストーリー
お針子橋本ケイコは兄次郎が結婚するため、新聞広告で知り会った二人の友達、チャームスクールの学生アケミ、ナイトクラブのホステスミチコと下宿生活を始めた。この新しい部屋は、昨日までカメラマン飯島実が借りていたが、下宿代の滞納で引越したのだった。忘れ物をとりにきた飯島はその華やいだ雰囲気に圧倒された。ケイコの兄次郎の結婚式がやって来た。次郎から大学時代の同輩雨宮を紹介されたケイコは、式場でアケミが、最近マスコミ界で名前が売れた大野教授と話しているのを見て呆然とした。彼女は金持の男性をめあてに、式場にやって来たのだ。数日後、ケイコにプロポーズした雨宮は、アケミに大野教授が困り果てていると告げた。大野教授にお詫びに訪れたケイコはある週刊誌の依頼で、取材に来た飯島に出くわした。ちょうどその時、大野教授のお嬢さんが熱を出したと知らせがあったが、大野はケイコの申し出をきっぱりと断わり、一人帰宅した。その頃、アケミは、ある重役の息子藤沢と遊び歩き、ミチコもまた無断で下宿をあけていた。ある日大野教授に雨宮の件で呼ばれたケイコは、飯島が取材した写真の中に、ミチコが大野邸で娘のアユミを抱いた写真を見つけ愕然とした。ミチコはずっと大野邸に泊りアユミの看病をしていたのだ。アケミとケイコは大野のことでミチコをせめた。だが、父親のないミチコが、父親のような大野に魅かれたのを知り、二人は、ミチコの幸せを祈って乾杯するのだった。ミチコの件を機に、アケミは自分の奔放な生き方を反省し、ケイコも雨宮より、喧嘩相手の飯島を愛していることを知った。クリスマスの日、婚約なったミチコの歌を聞きながら、ケイコは雨宮をふりきって、飯島の姿を追った。