「なにをか言わんや!おや?」侍(1965) マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
なにをか言わんや!おや?
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『しょうふく』の血筋の犬侍の一期一会を、借金したの女性相手に本当の話をするか?ましてや『椎茸ババァ』をどう話したんだろう!
分かりやすく説明するのは良いが
『お菊さん』の存在の意味する所が分からん。
さて 水戸藩の天狗党とおぼしき集団の一味が曰う
『井伊大老にも栗原に流れる血も大して変わらぬ。もう少し頭を冷やせ』それで
で決行されたのが『桜田門外の変』
ただの『変』であるが、これが『明治維新』の始まりと考えて
『侍日本』が『侍JAPAN』になった。
1968年が日本のターニングポイントで、その100 年を記念して作られた寓話。明治元年から100年。つまり、明治維新に対する『226事件』と同様な判官贔屓な古来の解釈だ。これで長州、薩摩の幕藩体制の『明治維新』に突入すると。
なにをか言わんや!おや?である。
あくまでも明治維新の一説である。
ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟か!
そんな格好良い愚行ではない。
アイデンティティもナショナリズムもイデオロギーも無いまま、混沌として大日本帝国へと迷走を大和民族はひた走るのだ。但し、ここで描かれた話は、三島由紀夫先生の『豊饒の海』の中で描かれる『首都崩落計画』と全く同じ。1960年の安保と比較するのは些か違うと僕は感じる。
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