落第生とお嬢さん

劇場公開日:

解説

椎名利夫、渡辺臣蔵の原作を、「サラリーマン手帖 夢を失わず」の渡辺臣蔵と鈴樹三千夫が共同で脚色、「ニッポン珍商売」の酒井欣也が監督した青春もの。撮影もコンビの小原治夫。

1964年製作/89分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1964年2月1日

ストーリー

松井、田村、金山は、音楽大学の仲良し三羽烏。正義に強いがお金がないという連中である。そこで始めたのが探偵事務所のアルバイト。或る日太平洋厚生事業団理事長の女秘書玉川マリから依頼があった。「太平洋厚生事業団」で非行青年センターをつくる計画があるが、それは営利本位の観光事業だというのだ。その仮面をはがしてくれるようにと五万円渡された三人、正義のみせどころと、早速社長の島村邸を訪れたが島村の老獪な口にまるめられたうえ娘の晴美に一目惚れする始末。以来毎夜のように、松井の家には事件から手をひくようにと脅迫電話がかかるがそれにもめげず調査を進めた結果、島村が娘と某省の役人の息子とを見合いさせている現場を目撃した。その写真を松井から受取った秘書のマリは、それを島村に示したが、彼は頑として自分の正道を誇示した。そんなある日、田村と松井は突如大型トラックに襲われた。敢然と戦った田村はそれが意外にも大木理事長の仕業と知り驚いた。マリも信じないこの事件は、島村失脚を狙って大木が仕組んだ晴美誘拐事件で確定的となった。自分のしていた事に恥じるマリ。三羽烏の励ましでようやく明るくなったマリと四人は晴美の誘拐されている小屋へと向った。

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