ばりかん親分
劇場公開日:1963年11月17日
解説
「続・ニッポン珍商売」の花登筐と「ニッポン珍商売」の小川久三、「ちゃらんぽらん物語」の堀内真直が共同で脚色、堀内真直が監督した喜劇。撮影は「七人の刑事 女を探がせ」の加藤正幸。
1963年製作/82分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年11月17日
ストーリー
全日本理容選手権大会で、段原金作は前年度の優勝者海老名銀子を破って一等に入賞した。立派な腕をもちながら恵まれなかった金作は、これが機会で「タイヨウ理髪店」の主人海老名銀平にスカウトされ、住み込みで働くことになった。「タイヨウ理髪店」は彼が選手権を争った銀子の家である。美人の彼女目あてに男の客が群がって来るが、彼女は大の男嫌いとあって見むきもしなかった。そこへ四十歳すぎても独身で通しているという女嫌いの金作が来たのだから大変だ。「女嫌いには男嫌いが最適」と早速白羽の矢がさされ、結婚させられるはめになった。が、夫婦生活を拒否する銀子との結婚生活は奇妙なものであった。そして、この結婚生活にノイローゼとなった段平の仕事も腕が落ちる一方であった。悩んだ金作は、「魂を入れかえて来る」と家出してしまった。銀子もはじめは強がっていたものの芸者久江のお熱い仲にあてられて、金作が恋しくなってきていた。そんな時、金作の戦友と称する三公が銀子を訪ね強引に住み込んだ。図々しいと怒る銀子をしりめに、三公は毎日金作を捜しに出ていった。偶然、仕事をさがして歩いていた金作と逢った三公は、なかなかその気にならない金作をひっぱって帰って来たが、内心喜んでいる銀子も、三公と一緒なのをみて眉をくもらせた。やがて、三公は、二人の幸福を祈りながら去ってゆき、金作、銀子の二人も、理容選手権夫婦の似合いのカップルとして最出発するため、アメリカに新婚旅行に発っていった。