劇場公開日 1963年5月12日

「新選組の晩年近くの物語」新選組血風録 近藤勇 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0新選組の晩年近くの物語

2022年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一昨年の1月(コロナ禍前)に司馬遼太郎の『燃えよ剣』2020年公開(2度延期された)に備えて、久しぶりに同書(上下2巻)を読んでから、司馬遼太郎の著書『峠』(全3巻)、『竜馬がゆく』(全8巻)を読んでおり、いずれも幕末を描いた物語だが、違った観点で幕末を捉えた面白さが魅力的。

本作も司馬遼太郎原作だが、冒頭いきなり「池田屋事件」から始まったのは驚いた。
「この先、新選組はさほど長くないではないか…」と思ったら、「池田屋事件」~「天満屋事件」までを描いた映画で、ずいぶんとサラッとした物語だった。

モノクロ映像で作られた1963年作品としては、割と血糊は頑張っていたと思う。

ただ、キャスティングでは、近藤勇の市川右太衛門はチョットおっさんぽく、土方歳三の加藤武はやや切れ味ビミョーな気がした(^^;

最近、映画を観る割合がSNSなどの影響もあってか外国映画の割合が増えてしまって日本映画の割合が減っている気がして、反省している。
黒澤明・小津安二郎はフィルム現存している映画は全作鑑賞、小林正樹・溝口健二・成瀬巳喜男・川島雄三・黒沢清・北野武なども一部上映されない(できない)作品を除いては大半を鑑賞したものの、歴代のキネマ旬報~日本映画ベストテン一覧を見ると、まだまだ未見作は多数あるので、今後、もっと日本映画を観なければ…と改めて思う次第である。

<映倫No.13175>

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たいちぃ