パラキンと九ちゃん 申し訳ない野郎たち
劇場公開日:1962年12月30日
解説
「晴子の応援団長」の高橋二三のオリジナル・シナリオを「学生芸者 恋と喧嘩」の市村泰一が監督した喜劇。撮影もコンビの小杉正雄。
1962年製作/88分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1962年12月30日
あらすじ
東京は神田の学生街、レストラン“デュポン”は昼どきともなるとまさにラッシュのありさまだ。ここで人気者はコックの九ちゃん、彼は東洋放送会長を父に持つ富裕な家に育ちながらコックになろうと決意、家出して働いているのだ。ここの一人娘菊代とは折があれば喧嘩ばかりする仲だが、互いに憎からず思っていることも確かだ。九ちゃんの弱い相手は家出の秘密を握られている六人組。彼等は“教授”と呼ばれるペテン師に使われて、裏口入学の希望者をペテンにかけて金をせしめているペテングループである。が、天性のトンマぶりを発揮して失敗ばかりで、ただ音楽にかけては自信があるからステージへ夢をかけていた。ある夜、九ちゃんは出前の帰り道、自殺寸前の美少女久恵を救った。聞けば音楽大学の入試に失敗し田舎の父母には入学したと偽って勉強していたのだが、急に父母や村の有力者達が大学見学に上京してくるというので思いあまってのことという。一度はよきカモと勇躍した六人組も九ちゃんの熱のこもった説得で、ペテンの稼ぎを出し合って久恵をデビューさせようと約束した。早速彼等は音楽プロの看板を掲げ、久恵の初舞台をインチキポスターで大々的に宣伝した。マスコミが騒ぎ出し宣伝は図に当ったが、いざ実現となると六人組は困った。相談された九ちゃんは泣く泣く覚悟すると父を訪ねて自分の帰宅と交換に久恵の後援を頼んだ。明けて久恵のデビューの日、会場はインチキではあったが名士の花輪でうずまり、上京した父母を嬉し泣きさせた。ステージは五色のテープに色どられデビューは大成功だった。そしてデュポンでは「自分の道はコックより他にない」と両親を説き伏せて戻った九ちゃんと菊代のニコニコ顔があった。
スタッフ・キャスト
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松田増田多夢
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沢野佐野修
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魚野上野保雄
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石井石田智
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大津ジョージ大塚
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飯谷ダニー飯田
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梶本隆三坂本九
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九山不二男ジェリー藤尾
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二宮久恵鰐淵晴子
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水田トモ子渡辺ともこ
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菊代桑野みゆき
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健二宗方勝巳
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北村政彦田中晋二
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梶本隆一郎河津清三郎
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梶本夫人三宅邦子
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梶本孝子環三千世
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梶本隆介松原緑郎
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梶本隆次香西謙郎
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菊造十朱久雄
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大友中田耕二
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久恵の父小林十九二
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久恵の母浦辺粂子
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週刊誌の記者福岡正剛
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教授南原宏治
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工藤竹脇無我
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工藤の母三谷幸子
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弓子坂倉春江
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政文堂書店の女将桜むつ子
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旭日信也大泉滉
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ウエイトレス水科慶子
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梶本の秘書青山宏
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唄の先生槙美佐子
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マネージャー諸角啓二郎
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支配人永井達郎
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記者田村保

