若い旋風

解説

「一本杉はなにを見た」の岡田達門のオリジナル・シナリオを「目をつぶって突走れ」の堀池清が監督した青春ドラマ。撮影は「霧の夜の男」の萩原泉。

1962年製作/日本

ストーリー

三年前に母を亡くした香川奈都子は、父の令吉を助け、妹の雪子や猛の世話をやっているが、秋には外交官の鳥羽と結婚することになっていたし、雪子も田上という婚約者がいた。だが、父の令吉は二人の娘の結婚費用の金策に頭を痛めていた。弟の猛は大学進学を前に、ジャズ喫茶に入りびたっていた。猛の友人、和夫もジャズ狂だ。ある日、二人でレコードを買いに行った時、和夫はレコードを万引し、それを巧みに店にいあわせた川口という不良大学生に罪をかぶせてしまった。まきこまれた川口は、猛の中学の先輩である。川口は、猛を通じて和夫をゆっすた。だが、利夫が金を払わないため、猛と川口の仲は険悪なものとなった。復讐の手段に川口は、猛の姉雪子を狙った。買物に出た雪子は、猛が怪我をしたという川口に、ジャズ喫茶の地下室に呼びだされ犯された。雪子と田上の婚約は破棄された。これを知った猛は川口を呼びだし、彼に重傷を負わせてしまった。新聞はこの事件を大きく書きたてた。猛は学校を放校され、奈都子の結婚も破談となった。奈都子の家は、この事件のため暗いどん底に落ちてしまった。そんな時、猛をいつも励ましたのは、和夫の兄周太であった。周太は猛を自動車工場に勤めさせたうえ、娘の緒婚費用捻出に、あせった令吉がつくった借金の整理をしてやるのだった。雪子は新らしく出直すため大阪へ発っていった。そして--数ヵ月が過ぎていった。奈都子と令吉はやがて一家のうけた傷を忘れていった。猛もいまは、一生懸命働いていた。そんな或る日、奈都子と周太が結婚することになった。香川家はここでやっと明るさを取りもどすのだった。

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