サラリーマン物語 敵は幾万ありとても

劇場公開日:

解説

「週末屋繁昌記」の高橋二三のオリジナル・シナリオを、「一本杉はなにを見た」の吉村廉が監督したサラリーマン喜劇、撮影もコンビの中尾利太郎。

1962年製作/68分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年9月30日

ストーリー

落語がアルバイトの八郎と大前田英五郎の八代目の英介、それに田舎寺の息子道念はそれぞれ私大を卒業、極東物産に入社した。庶務課に配属され、割烹旅館みたいな社員寮におさまった三人はゴキゲンだが、実は地方から上京するお得意のサービス係と知ってがっかり。会社は官立文科大学出の阿部専務派と官立商科大学出の神田専務派が激しい対立をつづけ、私大派は立つ瀬がない。寮の雑役婦アヤ子は三人の誰かに気があるようだが、彼らは北村庶務課長の娘で社長秘書の京子に夢中。英介が得意の催眠術にかけて京子の意中の人を探ると、阿部専務の長男鉄夫だと判った。しかし、阿部は自分の勢力を増すために私大出の北村の娘でなく、母校文科大学出身者の娘を鉄夫の嫁にと考えている。そんなある日、東南アジアからバイヤーのバーモンがニュールックの帽子を買い付けに来日、寮へ泊るが、三人は麻雀のお相手で夜も眠れない。ところで、バーモンの註文を早呑み込みした太田が菅笠を貨車十両分も仕入れたので大騒ぎになった。あげくの果て、八郎たらは菅笠をかぶって銀座から日比谷公園へ向うが、それに眼をとめたのがアメリカの億万長者モルガン氏で、菅笠を全部買い取ったばかりか、三人を臨時秘書に迎え、開設される極東物産ニューヨーク支店にビルも貸してくれるという。支店長の地位をねらう阿部、神田両派の社員たちから、寮へ贈り物が山のように届いた。折も折、モルガン氏が京子に結婚を申し込み、令嬢ケーシーも鉄夫が気に入ったため事件はもつれるが、結婚式当日、すべてを知ったモルガン氏は縁談を解消、阿部派と神田派は手を握って超党派政策をとることを誓った。初代ニューヨーク支店長に北村課長が栄転。なお、八郎はエジプト、英介はボルネオ、道念はアラスカ支社長と発表された。

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