「母の焼け木杭に火がついた時、娘は…」あすの花嫁 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
母の焼け木杭に火がついた時、娘は…
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Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読。
清純な魅力溢れる吉永小百合が、眩しいハイティーンの輝きを放つ。浜田光夫とのコンビの3作目だそうだが、すでに息ぴったりなお似合いのふたりで、観ていて安心感があった。
吉永小百合の母親役の奈良岡朋子が昔の恋人と再会し、どうやら焼け木杭に火がついたらしいとなって、吉永小百合の苦悩が始まる。大学生となり、大人への階段を登り始めたばかりの彼女(清らかな処女)にとって、母親もまたひとりの女であったと認識させられることの衝撃は察するに余りある。
そんな吉永小百合を励ます浜田光夫のいい人っぷりが爽やかで、とても気持ちが良い。オリーブ農家である彼は例え話に土の話を多用する。彼女の家庭をオリーブの育つ土壌に例え、土壌改革が良い実を育てると解く。なるほど説得力があり、それをすぐ受け売りで友人に話す吉永小百合がかわいかった。
77分の尺の中で母親の恋を知るのが残り20分と云うところだったため、その後の解決がなんともあっさりしていたので肩透かしだが、タイトルを回収する見事な結末だった。
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