「数奇な運命を見せられている」斬る(1962) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
数奇な運命を見せられている
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市川雷蔵×三隅研次「剣三部作」第1弾。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読。
何を見せられているのか、と云う印象だった。その数奇な運命は、悲劇の出自故か、はたまた邪剣「三絃の構え」を身に着けたが故か。主人公に関わった者が次々に悲惨な死を遂げてしまう。哀切を背負った市川雷蔵の表情や佇まいはさすがの演技力で魅せられたが、主人公の立場の流転をオムニバス調でただ見せられているだけのように感じ、71分と云う中編程度の時間だったにも関わらず退屈してしまった。タイトルから、クライマックスには大規模なチャンバラがあるのかと期待していたがそれも無く、何故あのような結末になったのかも分からず、もやもやだけが残った。格調高い映像は好みなのだが…
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