機動捜査班 東京午前零時

劇場公開日:

解説

警視庁機動捜査班、覆面パトカーの活躍を描く機動捜査班シリーズ。前作の「機動捜査班 無法地帯」のコンビ・長谷川公之原作、宮田達男脚色、小杉勇監督。撮影は「ひとつのいのち」の藤岡粂信。

1962年製作/70分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年5月20日

ストーリー

覆面パトカー警視十三号の大宮、伊藤刑事は業界紙“社交新報”の岩本を尾行していた。岩本は乾分の岩田と組んで、依頼もされぬ広告を掲載しては、バーやキャバレーの経営者から暴利をむさぼっていた。その上、彼らは女給の引き抜きもやっていた。豪華なクラブ・ラックスのオーナー大原は岩本に美人のホステスを引き抜くよう契約を結んできた。岩本はヌード喫茶“シカゴ”から引き抜いてバー“谷間”へ入れた由美に心惹かれていた。由美を抜かれたシカゴのマスターは、チンピラを使って由美の顔を切ることを命じた。この急場を岩本は救ったが、チンピラを射殺してしまった。由美の口から“セモア”のマスター山辺が密輸をもくろみ、昔の仲間の木倉が買手を探していると聞きこんだ岩本は、大原に話を持ち込んだ。話を横取りされた木倉は岩本に殴りこみをかけたが、逆に岩本に射殺された。警視庁ではこの二つの殺人事件を追っていた。その頃、由美の美貌に魅せられた大原は、岩本の弟分戸田を使って、“谷間”から“ラックス”へ変わらせた。岩本は激怒したが、結局、金で横顔をはられては引き下るよりしかたなかった。だが、大原は、山辺、戸田と組んで密輸売買のメンバーから岩本を外そうと計画、戸田に岩本の暗殺を命じた。山辺は取り引きの品が港の倉庫にあるからと偽って岩本をおびき出した。“ラックス”から出て行く岩本と戸田を尾行した大宮刑事たちは、殺されようとする岩本を戸田から救った。が、岩本は隠し持った拳銃で戸田を射殺すると巧みに姿を消した。連絡をうけた警視庁は、全都内を緊急警戒、機動捜査班は“ラックス”を包囲した。クラブの地下室では、密輸品と由美を前において、大原と山辺が祝盃をあげていた。そこへ岩本が飛びこんで来た。また警官隊もなだれこんでいった。

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